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ゴルフ人口もコース数もアメリカが圧倒的1位。では次に多いのは? 日本は何番目?【ゴルフの数字】

4人1組、1ラウンド18ホール、パー72……ゴルフにまつわるいろいろな数字。知らなくてもゴルフはできるけど、知っていればゴルフがもっと楽しくなる! 今回は、世界のゴルフ人口とコースの数を調査した。

コロナ禍でゴルフをする人が増えたと言われているが、実際にはどうだったのか。公益財団法人日本生産性本部が発行する「レジャー白書」によると、新型コロナウイルスが発生した2020年は520万人と過去最低を記録したが、2021年には560万人に回復。スポーツ庁発表のデータからの推察では、2022年のゴルフ人口は600万人を超えるとの試算もある。

では、世界のゴルフ人口は一体どれくらいなのだろうか。

2021年にR&Aから発表された資料によると、世界のゴルフ人口は6660万人。これは、5年前の調査から560万人増加しているという。

なかでも最もゴルフ人口が多いのはアメリカで、最新の調査では約2500万人と言われている。日本と違い、Tシャツ・短パンで気軽にプレーできるようなコースも多く、より身近なスポーツとして受け入れられている証拠だろう。

2番目は僅差ではあるが、2020年のデータでは、カナダが約570万人、イギリスが520万人(アイルランドを含めると574万人)。2021年のデータではイギリスが480万人(アイルランドを含めると530万人)ほどに減少したとあり、算出方法も国によって微妙に違うと思われるので、日本も含め、現状どこが2番目かは判然としない。

5番目はオーストラリアで、約130万人とされている。

ゴルフ場の数も傾向は同じ

ゴルフ人口はおおむねゴルフ場の数と比例しており、世界のゴルフ場数を見ると、やはり1位はアメリカで、2021年のR&A発表のデータでは、1万4139となっている。これは「ゴルフ場」の数であり、1つのゴルフ場が複数の「コース」を有している場合もあるので、コース数としては1万6156となっている。

ゴルフ人口同様、2番目は肉薄しており、ゴルフ場数ではイギリスが2660、日本が2202、カナダが2200(いずれも2021年R&A発表のデータ)。ただし、一季出版発行のゴルフ特信調査では、2023年4月現在日本で営業しているゴルフ場は2133となっているので、現状ではカナダが3番目、日本が4番目の可能性が高い。しかし「コース数」で見ると、2021年のデータでは日本が3140、イギリスが3101、カナダが2564と順位が入れ替わる。いずれにしても、この3国で2番手を争っている格好だ。

そして5番手はやはりオーストラリアで、ゴルフ場数は1501。ドイツが737、フランスが645と続く。

ちなみに、ゴルフ人口をコース数で割ると、アメリカは1コースあたり1547人なのに対し、日本は1コースあたり1783人。アメリカを100とすると、日本は115%ということで、これからさらにゴルフ場が減る傾向にあることを考えると、今後、さらに予約が取りづらくなることは容易に想像がつく。

ゴルフ人口の増加は業界としては喜ばしいことだが、それを受け入れるゴルフ場のほうも、なんとか踏みとどまってほしいものだ。