ゴルフをこよなく愛する著名人に、ゴルフとの出合いや現在のゴルフライフについて語ってもらうリレー連載「ゴルフせんとや生まれけむ」。今回の語り手は、 前回に引き続き、ウルトラマンZで主役のナツカワハルキを演じた俳優の平野宏周氏。

僕はまだゴルフを始めて2年余りという初心者にすぎません。でも、同世代で同レベルの人よりはクラブに関心を持ち、気も使っているほうじゃないかと勝手に自負しています（笑）。時間があればマメにショップに行っていろいろなクラブを試したり、YouTubeを見たりしてチェックしていますから。

タイトリストのドライバー「TS2」のシャフトをXの50に替えたのもクラブに対するこだわりがあるからなんです。重めで硬くて10万円という、まあまあいい値段がしたシャフトでしたが（笑）、替えて正解でした。僕には合っているみたいで、それ以降ドライバーの調子が上がってきたような気がしますね。ただ、どういうわけか右ドッグレッグのホールだけは相性が悪いんです。「苦手だ」と思ってリキむからなのかもしれませんが、腰が開いてボールがふけちゃうんですよ。「右ドッグレッグはOBが出がち」というのは僕にとっての“ゴルフあるある”になっていますね。

ゴルフを始めてから今まで知らなかった世界が広がりました。これまでだったらあまり知り合うことのなかった年上の方と仲良くなる機会が増えたのもその一つで、同じ事務所の俳優・森山栄治さんもその一人です。46歳の栄治さんと23歳の僕とは年齢でいえばダブルスコアですが（笑）、ゴルフのレベルがほぼ一緒ということもあって、知り合ってすぐに意気投合しました。気さくな先輩で、毎回楽しくラウンドさせてもらっています。

あと、去年の暮れに、アスリートや芸能人が参加するゴルフ大会「トラジマスターズ」に出場できたのもうれしかったですね。このとき、僕は11位だったんですが「ゾロ目賞」ということでリブロースステーキ50人前という賞品をいただいたんですよ。それだけなら「やったー」という話なんですけれど、実は大失態を犯しておりまして……。というのも表彰式にジャケットを持っていくのを忘れてしまったんです。皆さんビシッと決めてらっしゃったので「しまった」と思いながら、席で縮こまっていたら、まさかのゾロ目賞で壇上に呼ばれてしまって……。カメラも入っていたので、うれしい反面、すごく慌ててしまいました。気をつけなくては!

さて、今後のゴルフの目標はやっぱりスコアアップです。安定して80台が出せるようにしたいですね。100の壁はわりとすんなりクリアできましたが、100を切るのと90を切るのとではまた別の難しさがあると思うんですよ。僕の場合、コンスタントに80台を出すためには“スコアをまとめる”意識だと思うんです。ある時はドライバーですごいナイスショットしたのにグリーン周りで大叩き、またある時はドライバーでチョロしたけれどアイアンがビシッと決まり、絶妙の寄せでカバーしたり。良かったり悪かったりが極端なんです。この極端さを解消したいです。

とはいえ、ゴルフが口で言うほど易しくないことは、すでにイヤというほど思い知らされています。これからも努力を重ねて目標を達成したいです。

平野宏周

ひらの・こうしゅう。1999年生まれ。神奈川県出身。2016年、NHK Eテレ「Rの法則」で芸能界デビュー、2020年テレビ東京「ウルトラマンZ」でテレビドラマ初主演。初主演映画「妖獣奇譚ニンジャVSシャーク」が4月14日公開

週刊ゴルフダイジェスト2023年4月18日号より