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【人気連載アーカイブ】遊ぶつもりでやってみてVol.31「同じミスが連発する人にオススメ! “3球1セット”練」

家族全員がチャンピオンの経験のある四国イチのゴルフ一家「二宮家」。その長男でありベストスコア59(!)のトップアマ・慎堂さんが、ゴルフに対する独特の考え方や一風変わった練習法を紹介。上達のヒントが満載!

ILLUST/Masaaki Takauji

前回のお話はこちら

どうも。四国アマチュアゴルフ選手権に向けて、猛練習中の慎堂です。4月の予選会は、お陰様で優勝することができましたが(※2017年)、いかんせん、四国は強豪ぞろいだから、気が抜けない。まぁ、精一杯頑張ります。

ところでみなさん、練習って疲れますか? ボクは打っても100球なので、体は疲れないけど、実は頭がめっちゃ疲れるときがある。それが“3球1セット”の練習法。

これは、1回につき3球まで打つことができて、さらに採用したショットを6段階で自己評価するというルール。本当はうちみたいな田舎のショートコースや河川敷など、ひとり何球も打てるゆる〜い環境があればベストなんだけどね。残念ながら、そういうところが近くにない場合は、練習場で距離や狙いを細かく設定し、想像力を働かせてやってみよう。

やり方は簡単。1回3球のチャンスがあるということは……1球目、2球目ともにOBだったら、それはノーカウント。3球目がフェアウェイなら、それを採用し、そこから2打目を打つ。もし1球目がナイスショットなら、そのまま2打目を打つ。

こうやってティショットからパターまでやっていくと、誰もがいいスコアになるだろう。だけど、それで満足するのが目的ではない。

1球目、2球目と連続して引っかけたら、じゃあ3球目は少し右を向こう。あるいは、1球目、2球目で届かなかったら3球目はワンクラブ上げよう。といったように、なんでミスをしたのかを考え、次のショットで解決するために、何かしらの手立てを講じる。つまり、考えるクセをつけるのが目的なのだ。

スコアアップにはショットの精度を上げるのも重要。でも、いくらいい球を打っても、人は絶対ミスをする。だから大切なのは、いかにミスを減らすか、ミスを続けないかなのだ。

さらに、この練習のいいところは、今アイアンを普通に打つと「引っかける」または「低く出る」といった、自分の状態やクセがわかること。それを知っていれば、失敗しても慌てずに対処できるので安心である。

慣れてきたら採用した球を6段階で評価してみよう。(1)最高、(2)良い、(3)まぁまぁ、(4)普通、(5)悪い、(6)最悪、といった具合だ。良い、普通、悪いの3段階だと、ほとんど普通になってしまうので、ちょっと面倒だが6段階がおすすめである。

ミスの原因を考えながら行うことで、すぐにフィードバックされる。同じミスを繰り返さないようになり上達が速くなる

評価が良くなればなるほど、いい球を打てるようになったわけではない。しかし、ちゃんとミスを反省し、次につなげられるようになっているので、ゴルフレベルは確実に上がっている。最終的に、全体が普通より上になったら、相当レベルアップしているはずだ。

でもね、この練習法は頭を使うので、ショートコースを9ホール回っただけでもヘトヘトになるのだ。もしも、疲れなかったら、それは考えてない証拠なので……はい、もう9ホール回ってきて(笑)!


全員がチャンピオン! 二宮家

(左から)●慎堂(ボク)1983年生まれ。13、15年四国アマ優勝。HC+2。ベストスコア59 ●英二(父)1958年生まれ。90、95年四国アマ優勝。HC0。練習場経営 ●薫(母)1960年生まれ。94~97、01、03年四国女子アマ優勝。HC2。主婦 ●歌奈子(妹)1985年生まれ。07年四国女子アマ優勝。HC5

週刊ゴルフダイジェスト2017年6月20日号より