【プロスペック】構えた瞬間「これだ!」と思った。今季注目の若手・大西魁斗の14本
プロの14本のクラブセッティングと、それらのクラブを選んだプロのこだわりを紹介する連載「プロスペック」。今回は、アメリカで腕を磨いた期待の大型新人・大西魁斗のセッティングに注目。
PHOTO/KJR
ゴルフ環境を求めて9歳で渡米、IMGアカデミーで腕を磨き、南カリフォルニア大学在籍時にはオールアメリカンに選ばれるなど学生ゴルフ界で活躍。米国仕込みの大西魁斗は、女子の“黄金世代”と同年齢の23歳。シーズン序盤から上位に顔を出し、賞金ランキングは現在12位(6月9日時点)。今使用しているクラブについて、本人に語ってもらった。
「この『TSi3』ドライバーを使い始めたのは昨年の2月。アメリカの大学にいる時です。ボーケイのウェッジが使いたくて、カールスバッドにあるタイトリストのテストフィールドで試打させてもらったんですが、そこでこのTSi3のドライバーを見つけて、『これいいな』と思って……。顔が好みで、構えた瞬間、『もうこれだ!』と感じました。打ってみると、イメージどおりの弾道で、すぐに決めさせていただきました。
ウェッジは『ボーケイSM8』(50度と55度の2本)と60度の『ウェッジワークス』です。ソールのグラインドは、打ちながら選んでいったので、それぞれ違います。
そこからドライバーとウェッジはタイトリストになったのですが、アイアンは長くフォーティーンを使っていました。この『T100』に替えたのは今年の1月、日本でレップの方と相談して組んでいただきました。ドライバー同様、顔がとても良くて、『こういう球が出るといいな』と思いながら打つと、そのとおりの球が出ました。スピンがかかりすぎず、打感もよくて、アイアンも即決でした。シャフトはDGの105。自分には軽めが合っているようで、16歳からずっとこれを挿しています」
50度のソールは通常ショットに合ったFグラインド。56度のロフトを立てた55度はテクニックが使えるMグラインド。60度はJ・スピース、J・トーマスと同じTグラインドで開いて使いやすいソール。「すべて打ちながら選んだ結果、このソールになりました」
ボールは「プロV1」。「ロングショットが低スピンで飛び、ショートゲームでは余計なスピンがかからないところがいい。例えば、アゲンストで56度を打ってスピンが入りすぎると、距離がまったく合わなくなる。そういうことがないのがV1なんです」(大西)
大西魁斗の14本セッティング
週刊ゴルフダイジェスト2022年6月28日号より