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「2サム可」「当日予約OK」「SNS映え」…いま“ナイターゴルフ”が人気の理由

コロナ禍も手伝ってか、近年ナイターゴルフが人気を博しているという。果たしてなぜそれほど人気なのか。その理由を探ってみた。

PHOTO/Tsukasa Kobayashi

ナイター人気が沸騰中!

今回取材で訪れたのは、千葉県にある成田の森CC。夕暮れどきにコースに着いたが、まず驚かされたのが駐車場の車の数。聞けば、この日のナイターは昼間よりも組数が多いという。成田の森CCでは2サム保証を実施しているため、人数では昼間より少なくなるというが、思った以上に多くのゴルファーがナイターを楽しんでいるようだ。

その理由のひとつは気軽にプレーできること。ネット予約では前日までの受付だが、成田の森CCではナイターに限り当日の電話予約もOK。つまり天候が不順な梅雨でも、ギリギリまで天気を見ながら行くかどうか決められるのだ。

またコロナ禍をきっかけとしたゴルフブームも後押しをしているようで、若い世代のゴルファーが目立つ。SNSにもナイターゴルフの投稿が多く、真っ暗な空の下に照らし出された光るフェアウェイは“映える”。

そしtテレワークの浸透も大きな理由のひとつだろう。かつては定時に退社しても、その足でゴルフ場に向かうのは、よほど立地に恵まれた職場でなければ難しく、クラブの問題もあった。しかしテレワークであれば、自宅からそのまま向かうことができるし、ゴルフ場近くで仕事をすることもできる。

利用者に聞いた
なぜあなたはナイターに?

「テレワークになって自宅から行きやすくなり平日もよく利用します」(男性・37歳)

「当日予約できるのでその日の天気を見つつ決められるから」(男性・52歳)

「週末の昼間はほかにもやることがいっぱい。夜のプレーなら時間が有効に使える」(男性・28歳)

「安いのがうれしい。練習場よりもコースのほうがやっぱり練習になります」(男性・35歳)

「ツーサム保証で割増なし。恋人や友人とふたりで回れるから」(女性・20代)

「夏より夜は涼しいし紫外線も気にならないのでこの時季はナイターばかり」(女性・20代)

かつての「ナイター」とは全然違う!

照明に照らされコースが浮かび上がる。「私が数年前に体験したナイターよりも明るくて格段に見やすくなっています」と鈴木。ただ、曲げたり林に打ち込めば、ボールは見つからない

今回成田の森CCで実際にナイターゴルフを体験したのは、ゴルルの鈴木真緒。まだゴルフを始めて間もない頃に一度別のコースでナイターをプレーしたことがあるというが、そのときとはだいぶ変わっていたという。

当日は、午後に電話で予約を入れてゴルフ場へ。駐車場からマスター室へ続く通路を通り、自分でキャディバッグを運び込む。ここまではかつてのナイターと同じ。だが、チェックインはマスター室でなく、クラブハウス内のフロントで行う。ロッカーは使えないが、ラウンド後にシャワーも使える。

「シャワーを浴びられるって、すごくうれしい。ラウンド後は車で家に帰るだけとはいえ、汗をかいたままだと気持ち悪いので」(鈴木)

スタート直後はまだ明るかったが、徐々に空が暗くなり、照明がつき始める。

「とにかく明るいです。LEDなんですか? ボールも起伏も見やすい」と、その進化に驚いていた。

最終スタートは20時

14:00
当日の電話予約でOK

ネットでの予約は前日までだが、電話なら当日でもギリギリまで予約可能。その日の天気や仕事の状況に応じて、思い立ったらすぐに行くことができる

17:00
チェックインはフロントで

かつてナイターといえばキャディマスター室でチェックインし、現金払いのみの場合が多かったが今は便利に。PGMグループのコースであれば「PGMカード」を一度作れば、ナイターだってカードの提示のみで受付終了

17:30
空がまだ明るいうちにスタート

スタート時はまだ明るいが、夏と違って涼しく快適。夜は肌寒く感じることもあるので、羽織れるものを1枚持っていくのがオススメ

18:45
ようやく日没

この季節は夏と比べてまだ虫は少ないが、林に近づいたりすると虫がいることも。念のために虫よけスプレーを塗っておけば安心

コースには暗い場所も
懐中電灯があれば便利

LED照明は明るいが、コース全体を照らせるわけではない。ラフや林のそばでは暗くボールが見えにくい場所もある

21:30
ラウンド後はシャワーが使える

自分でクラブを拭いて片づけ、キャディバッグも自分で運ぶ。浴室のシャワーを使用することができ、翌日夕方の便になるがフロントから宅配便でキャディバッグを送ることも可能。成田の森CCでは20時までスタートできるが、ボールを捜す時間があるためかプレー時間は昼より長くなることもあるという

ナイターゴルフができるコースはこちら

週刊ゴルフダイジェスト2022年6月21日号より