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【読者記者】No.1772「同じように振っているはずなのに、結果がいつもバラバラなんです」

読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「ショットが安定しない」というもの。果たして解決方法は?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/小手指グリーンゴルフ

読者記者No.1772 古庄彰さん

●69歳 ●ゴルフ歴/10年 ●ベストスコア/110 ●平均スコア/120 ●162㎝・67㎏ ●ドライバー飛距離/180ヤード

先生/藤原慶昌

80年生まれ、東京都出身。ゴルファーひとりひとりの個性を尊重し、肩や腰など、体への負担の少ないスウィング作りに定評がある。埼玉・小手指グリーンGでレッスン中。PFGA所属

古庄さんのお悩み
「いいショットがコースで続かない」


ずっとゴルフを中断していて、昨年末から再開したんですが、いいショットと悪いショットが交互に出るような感じで、まったく安定しません。どうしたら安定させられますか?


やや「手打ち感」が強く、上体の揺れも大きいスウィング。もう少し体幹を回転させて、腕の動きは逆に抑えて振れるようになると、安定感がアップするはず

古庄 同じように振ってるつもりですが、結果がバラバラです。

藤原 ショットを安定させるには、腕だけじゃなくて、体のいろいろなところを使う必要があります。まず、テークバックはもっと肩ごと回してください。上体が反らないように、頭と右ひざを近づけるイメージを持つといいです。

古庄 ねじれが強くなりますね。

藤原 切り返し以降は下半身を止めないように。へそを少し下に向ける感じで、重心を下にかけたまま、右脚を回していくと、体全体の回転で打っていけますよ。

<問題点>
テークバックで腕しか動かない

胸の面の向きが変わらずに、腕だけが上がっている。これでトップを大きくしようとすると、全体のバランスがどんどん崩れる

記者「テークバックがいつも浅い気がします」
プロ「肩が回れば自然に捻転が大きくなります」

テークバックのスタートで、あごを右に動かすのが「チンバック」。最初に首を回すことで、それにつながる肩が動きやすくなり、手から動くのを抑える効果がある。肩がしっかり回れば、それに引っ張られる形で腰も回る

Point 1
背骨を中心に肩を直角に回す

スウィングの始動では、肩を回すことを意識する。肩が回転することで、腕は「何もしなくても」、クラブが勝手に上がっていく

Point 2
重心を下向きに使う

肩を回して、捻転の強いトップを作ったら、胸の面を地面に向けたまま振っていく。あるいは「へそ」付近に意識を向けて、へその位置が浮いたり、空のほうに向かないようにして振ると、インパクトの伸び上がりを防げる

下向きに力をかけて振るイメージ

ダウンスウィングで、地面に向かって圧力をかけ、インパクトしてから徐々に圧力が抜けていくイメージだと、上体が起き上がりづらい

<取材後記>
体をほとんど使えてなかった
自分では「手打ち」のつもりではなかったんですが、他のいろいろなところを、まったく使っていなかったことがわかりました。体全部を使うと、やっぱり安定感が違います。

月刊ゴルフダイジェスト2022年5月号より