【人気連載アーカイブ】らくトレVol.29 スタート前にオススメ! 肩の可動域を広げる簡単ストレッチ【動画あり】
渋野日向子の専属トレーナー・斎藤大介氏がゴルファーにおすすめのトレーニング&ストレッチメニューを紹介する「らくトレ・ゆるスト」。今回は、クラブを使用した、肩の可動域を広げるメニューを教えてもらった。
TEXT/Tomohide Yasui PHOTO/Atsushi Tomura MODEL/Sayaka Nakazato(GOLULU)
メニューNo.29
クラブを使って肩の可動域を広げる
最近はアマチュアでもラウンド前にストレッチを行ってからスタートする人が多くなりましたが、なかには何もしないままスタートホールに向かい、いきなりドライバーをマン振りする人も見かけます。今回はそんな人におすすめのスタート前でも簡単にできるストレッチメニューを紹介します。
ドライバーを肩の高さで持ち、右手は逆手、左手は順手で握ります。そして右手側のクラブヘッドを上に向けるようにクラブをゆっくり回しながら胸の前で左右の腕をクロスさせ、180度回転させます。このストレッチを行うと肩周りの筋肉をほぐすことができるので、トップとフォローが回りやすくなります。
できればスタート前だけでなく、自宅でも継続的に行うと肩の可動域が広がり、回転力とミート率がアップしますから、ぜひ試してみてください。
クラブを180度回転させる
【STEP1】
右腕は逆手、左腕は順手でクラブを持つ
クラブを持つドライバーを肩の高さで持ちます。右手は逆手、左手は順手でクラブを握ります。両手の間隔によって難度が変わりますので、まずは肩幅より少し広めから試してみてください
【STEP2】
ひじは曲げず右から左へクラブを回す
右手側のヘッドを上に向けるようにクラブを回していきます。その際、ひじを曲げないように注意してください。姿勢が悪いと肩甲骨の動きが制限されるので背筋を伸ばして行うことも重要です
【STEP3】
胸の前でクラブが半回転するイメージ
クラブをゆっくり回しながら胸の前で左右の腕をクロスさせ、180度回転させます。そこまでクラブが回らないという人は、両手の間隔を狭くすると難度が下がり、回しやすくなります
【STEP4】
両腕がクロスした状態をキープ
左右の腕をクロスさせ、クラブを180度回転させたら、肩周りに刺激が入っていることを感じつつ、5秒間キープします。右肩が上がったり、左肩が下がったりしやすいですが、肩のラインはできるだけ水平に保つよう意識するのも大事なポイントです
持ち手を入れ替えクラブを逆回転
右手が逆手、左手が順手でクラブを回したら、今度は左手が逆手、右手を順手にし、逆回転に回してみてください。どちらか一方がやりづらいと感じるようであれば、左右のバランスが悪い証拠です。両方ともスムーズにクラブを回せるのが理想です
正しい動きを動画でチェック!
●ここに効く!
左右の腕をクロスすることで、肩のインナーマッスルと肩甲骨がほぐれます。両手の間隔によって難度が変わりますので、体の状態に応じて間隔を広げたり狭めたりしてください
●どのくらいやるの?
できれば上回りと下回りを両方とも行い、それぞれ5秒ずつキープ。3~5セット行うことができれば、肩と肩甲骨の可動域が格段に広がります
●こんな人に!
スウィングがぎこちなかったり、ひじが曲がりやすい人は、肩の可動域が狭い可能性が高いです。このストレッチで柔軟性を高めることで改善が期待できます
●どんな効果が?
肩の捻転が深くなるので回転力がアップ。ひじの曲がりも抑えられ、ミート率も向上します
解説/斎藤大介
柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得。16年より米女子ツアー選手のトレーナーを務め、20年から渋野日向子の専属トレーナーとして活動中。インスタ(golf_fit_japan)でも情報発信中
週刊ゴルフダイジェスト2020年9月15日号より