【パッティング】目を閉じて、5球同じところに打てますか? 家にいながらパット上達法を伝授します!
緊急事態宣言が解除されたとは言え、外出自粛で家で過ごす時間が増えている今だからこそ、上達のチャンス。「目を閉じて安定してパッティングができない人は、再現性が低いです。パッティングの再現性を家練で極めましょう!」というのは香西プロ。「家にいる時間を有効活用して、ライバルに差をつけましょう!」(香西)
【まずはチェック】
目を閉じて5球チャレンジ!
【ステップ1】球がバラついた人へ
GD 目を閉じて5球打ってみましたが、毎回同じところになんて打てません。でも、なぜ目を閉じて打つのでしょうか?
香西 目を閉じると、ボールの行方を追うことや、手先で調整することができないので、本来のパッティングの姿になります。毎回同じところに打てれば、同じストロークができていますが、バラバラだと、それだけ再現性が低い証拠なんです。
GD では、バラバラだった人に有効な上達法はありますか?
香西 段階的に行うのが効果的。最初は、距離感をそろえる練習をしましょう。同じ距離を打つには、同じ振り幅でストロークする必要があります。振り幅を左右対称にするために、ペットボトルを2本使うだけで練習できます。
GD ペットボトルですか?
香西 はい。写真のように、2本のペットボトルの間にボールを置き、ペットボトルと同じ振り幅で振る練習をします。これを繰り返し行うだけで、左右対称の感覚が得られます。また、ペットボトル1本分の振り幅がどれくらい転がるのか知っておくことも大事です。
【距離感をそろえる①】
振り幅は一定にする
振り幅をそろえるために、500mlのペットボトル1本分を目安に、左右対称に振る。グリーンの状態は毎回変わるが、ペットボトル1本分の振り幅を知っておくことで、自分の指先に力を入れて握り、手の平や親指は添える程 基準ができる。
【距離感をそろえる②】
指先で握る
指先に力を入れて握り、手の平や親指は添える程 基準ができる度でグリップすると、ストローク中の握る強さが変わりにくい。クラブの重さで振れるようになるため、余計な動きをしにくくなるメリットもある。
【距離感をそろえる③】
スタンス幅とボール位置を決める
「毎回同じ構えにするために、スタンス幅はクラブヘッド2つ分、ボール位置は左足親指の前と決める。これはあくまでも目安なので、構えやすい場所があればどこでもOK。“決める”ことが大事」
振り幅がそろってきたら これも試して!
ティッシュ箱の間で止める練習
ティッシュ箱を2つ用意して、ボール2個ぶん間を開けてセット。ちょうどティッシュ箱の間で止められるように打つ。パッティングマットがあれば、奥の壁にぶつけて入れるのではなくジャストタッチで入れる練習をしよう。
【ステップ2】方向性をそろえる
香西 距離感の次は方向性をそろえる練習をしましょう。
GD 毎回同じところに打ち出すことも大事ですもんね。これも家で練習できるのですか?
香西 方向性をそろえるためには、軌道を安定させることが大切です。下半身が左右前後に動かないように固定させて振りましょう。
GD どのような練習が効果的ですか?
香西 お尻を壁につけてパッティングすることです。ストローク中、壁からお尻が離れないように振ることで自然と下半身が固定されるため、左右のブレがなくなります。
GD お尻の位置だけでチェックできるなら、カンタンでいいですね。
香西 また、体が前後に動くと壁からお尻が離れてしまいます。悪い動きをしているかの確認もできるんですよ。
【軌道を安定させる①】
壁にお尻をつけたまま振る
腰から下をできるだけ動かさないようにパッティングする。お尻を壁につけて打つことで、自然と下半身を固定して振ることができる。
【軌道を安定させる②】
わきに体温計を挟む
わきにものを挟んで、締めた状態のまま落とさないようにストロークする。すると、ひじや手首が余計な動きをしにくくなり軌道が安定する。肩や腕に力を入れないよう注意。体温計がなければ、タオルでも代用可能。
【注意】
肩と背骨のTの字を意識しよう!
わきに挟んだときに力を入れて、肩が上がるのは間違い。肩のラインと背骨のラインのTの字を意識することで、肩が上がりにくくなる。
【軌道を安定させる③】
母指球とかかと内側に体重をかける
外側ではなく内側に力を入れてストロークをする。アドレスの段階で母指球とかかとの内側に体重をかけ、ストローク中も体重移動をしないように心がける。左右の体重移動は軌道のブレにつながる。
【注意】
ひざが動かないようにする
アプローチのようにひざを動かして振ると、体重が左右に動きやすく軌道が不安定になる。前後左右に動かないよう、ひざの位置はキープしてストロークすると、下半身が固定されやすい。
【ステップ3】家練サポート
練習器具で上達速度2倍!
ここでは、パットの上達を手助けしてくれる練習をご紹介。実際に香西プロに使ってもらって、何にどう効くのか詳しく教えてもらった!
お値段なりの大効果! 「ホールモアパット」
【使い方】
ボールを中心の白丸部分にセットし、赤ランプが青に変わったらパッティング開始。2.5メートルを目安に5球繰り返し打つだけで、データが算出される(15万8000円+税)
【ホールモアパットのメリット①】ストローク丸はだか! インストラクター級
香西 インパクトでフェースが開いているか閉じているかなど5つの項目が数字として明確にわかります。これだとフェースの向きは+0.2なので0.2開いて当たっているということですね。こうして自分のストロークが数値として現れるので、クセを知れます。さらに、毎回同じストロークになっているかの確認もできるため、自分のパッティングを知るには最適です!
【ホールモアパットのメリット②】たった5球で再現性が確認できる
香西 使い方がカンタンなのもメリットのひとつですね。5球連続して打つだけで、平均データが算出されるんです。目を閉じて5球打たなくても、手軽に再現性を確認できるのはいいところですよね。
下半身がブレやすい人に! 「プロパット」
【使い方】
自分のスタンス幅に合わせ、太ももあたりで軽く挟む。ストローク中、力感を変えないように意識。スティックをつければ下半身のブレがよりわかりやすくなる。(3100円+税)
【プロパットのメリット①】ひざの動きを抑えられ
香西 下半身が固定されて、ひざが動きにくくなりますね。スティックがついていて、ひざが前後に動くとななめになるので、ブレてないかチェックできます!
【プロパットのメリット②】ひざの動きを抑えられ
香西 太もものあたりで、プロパットを抑えているため、内側に力を入れられます。壁にお尻をつけているのと同じ効果があります!
打ち急ぎがなくなる! リズムマスター
【使い方】
初めは、70のリズムからスタート。始動の際に流れる音に合わせてテークバックを始める。同時に光が流れるので、それに合わせてストロークするだけでOK。(1万1000円+税)
【リズムマスターのメリット①】毎回同じリズムとタイミングで振れる
香西 音と光が流れるため、毎回同じリズムや感覚が養われます。始動の際に音が流れるのでテークバックで固まってしまう人にも効果があると思います。
【リズムマスターのメリット②】振り幅がそろう
香西 毎回同じテンポで振れるので、振り幅もそろいやすいです。振り幅も器具の長さ分だけと決めて振ると、より振り幅がそろい大振りしにくくなりますね。
【最後に】勝負強さを養う
もうしびれない!
GD やっぱりパッティングは緊張がつきものですよね?
香西 家でもドキドキを味わってしびれるパッティング練習ができます。打つ前に、もも上げ15 回を全力でするんです!すると、心拍数が上がり、緊張状態を作ることができます。そのうえで、「これを決めたらベスト更新」という気持ちになれば、緊張感のあるパット練習になるんです。
【緊張感からの渾身の1球練】
全力もも上げ15回
自宅でもグリーン上でのドキドキを味わうために、打つ前に15回もも上げをする。そのうえで、あえてプレッシャーを与えて、より緊張感を作りだす。
GD おうち時間が増えたので、実際にやってみます!
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