【ゴルフジム】「コースに出ると左にミス、それを嫌がると右に……原因は何ですか?」
読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「コースで左右のミスが出る」というもの。その解決法とは?
PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/リバーサイドゴルフ練習場
教える人/高橋正博
たかはしまさひろ。63年生まれ、山口県出身。日本大学ゴルフ部を経て、90年プロ入会。男子ツアーに参戦。ティーチングプロA級保持。ひとりひとりのレベルと目標に合わせた指導が人気。リバーサイドゴルフ(埼玉県熊谷市)所属
<今週のお悩み>
「コースで左を嫌がると
右にもミスが出てしまいます」
●遠藤卓也さん(56歳/身長172cm/ゴルフ歴25年/ベストスコア75/HC13)
ゴルフ歴が長く、クラブを「インから下ろす」ということはできているスウィング。ただし、ややインから下ろしすぎる傾向があるため、インパクトでフェースが開きやすく、それを手の返しで補っているので、方向性が定まりにくい
遠藤 コースだと左にも右にもミスが出て……。
高橋 遠藤さんの場合、左右どちらのミスも、クラブをインから下ろしすぎるのが原因です。イン-アウト軌道だと基本的にフックしか出ませんから、最初は左にミスが出て、それを嫌がってフェースを開いて調整しようとすると、今度はプッシュやスライスになってしまうわけです。
遠藤 ラウンド中はまさにそんな感じです。
インサイドから下ろしすぎています
高橋 インから「下ろさなきゃいけない」というふうに、思い込みすぎている部分があるようなので、思い切ってアウトから下ろしてくる練習をしてみましょう。スタンスを思いっきり、ターゲットの右に向けて、それでボールを左に飛ばすように打ってみてください。
遠藤 超クローズドスタンスで左に打つには……思いきり外に上げて、カットに打つしかないですね。
高橋 そうです、それだけアウトから振ったって、ほとんどスライスしないのがわかりますよね。
遠藤 確かに、左に真っすぐな球が出ました。
高橋 実際にはそこまでカットに振る必要はないですが、アウトから下ろすことに恐怖心がなくなれば、無理にインから下ろそうとしなくなるはずです。それと、アウトから下ろすと、左肩をしっかり回してフィニッシュできるのがわかりますか? 今までは、左肩を残しすぎて(閉じて)いたので、強くヘッドが返りやすかったんですが、左肩を回すとそれも弱まります。
これで解決!
「原因は過度なイン-アウト軌道。
思い切ってカットに打ってみよう」
Point 1
ヘッドを上から下ろすイメージを持つ
イン-アウト軌道は必然的にアッパーブローになりやすく、アウト-イン軌道はダウンブローになりやすい。つまり、ヘッドを上から下ろす意識があれば、極端なイン‐アウトにはならない
Point 2
左肩を回してフィニッシュ
Drill 1
極端に右を向いてボールを左に飛ばす
Drill 2
ボールのすぐ後ろにタオルを置いて打つ
週刊ゴルフダイジェスト2021年12月14日号より