【ゴルルとルール】砂はルースインペディメントじゃないから取り除けないってホント?
監修/小山混
PHOTO/Yasufumi Sakagami THANKS/武蔵野GC
ルールはバッチリ覚えているつもりでも、いざコースへ出ると、「あれ? こんなときどうすればいいんだっけ……」という場面に遭遇することもしばしば。今回も、ゴルルと一緒に楽しくルールを学んでいこう!
ゴルル会員番号41
板倉由姫乃
ゴルル会員番号47
満石奈々葉
グリーンサイドのバンカーにつかまってしまった板倉。ナイスアウトしたはいいものの、砂を多く取りすぎてしまい……。
ドフッ
「あ! 深く入りすぎちゃった」(板倉)
板倉のバンカーショットで舞い上がった砂が、満石のボール付近にバサリ。
「わっ、砂がこんなに」(満石)
「ごめーん」(板倉)
「ちょうどライン上ね……」(満石)
「砂を払いまーす」(満石)
「ちょっと待ってー!」(板倉)
「砂やバラバラの土はルースインペディメントではないから、取り除くことはできないのよ。申し訳ないけどそのまま打つしか……」と指摘する板倉に対し、満石は「グリーン上に限っては、砂やバラバラの土は取り除いても問題ないはず」と主張。果たして正しいのは?
ライン上の砂が気になる。取り除くことはできる?
A. 取り除くことはできない
B. 取り除くことができる
正解は……
B「取り除くことができる」
「砂」や「バラバラの土」はルースインペディメントではない(定義)。したがって、ストロークに影響を及ぼす状態が改善されてしまう場合には、砂を取り除いたり、押し付けたりすることは認められていない(規則8.1a)。ただし、パッティンググリーン上では、砂やバラバラの土を取り除いたり、押し付けたりすることが認められており、結果として、そのストロークに影響を及ぼす状態を改善したとしても罰はない(規則8.1b)。
週刊ゴルフダイジェスト2021年9月14日号より