Myゴルフダイジェスト

  • ホーム
  • レッスン
  • 【6Iを武器にする】#3 6Iは難しい?「今のクラブなら十分上がります」

【6Iを武器にする】#3 6Iは難しい?「今のクラブなら十分上がります」

UTが増え「6Iは難しい。無理して打たなくていい」と考える人も多いが、実はギアの視点で見ると6Iはアマチュアが打ちこなせる“絶妙な限界線”に位置する番手とクラブ設計家の松吉氏。なぜ打てるのか、そしてなぜ打ちづらく感じるのか、そのメカニズムを解説する。

TEXT/Daisei Sugawara PHOTO/Takanori Miki、Shinji Osawa、Takaaki Miura THANKS/高松グランドカントリークラブ、TGX YOKOHAMA TOYO SPORTS GOLF、東名カントリークラブ


解説/松吉宗之

まつよし・むねゆき。フォーティーンで故・竹林隆光氏のもと、クラブ設計に従事。18年に独立し、ジューシー株式会社を設立

ヘッドの進化で6Iでも上がる球が手に入る

「技術はもちろんですが、今のクラブは上げるアシストをしてくれるようになっています」と話す、クラブ設計家の松吉宗之さん。

「ストロングロフト化により5Iからのアイアンセットがどんどん少なくなり、今は6Iがアイアンセットの最長番手になりました。5Iがなくなったことで6Iまで難しそうに感じる人も多いかもしれませんが、難しくなっているかというとそうではない。


技術が進化し、より低重心で深重心のアイアンを“格好よく”作ることができるようになり、6Iのロフトと長さでも十分な高さが出せるようになりました。ヘッド性能の力で自然と球を上げられるというわけです。また各メーカーは工夫を凝らし、やさしいのにシャープな見た目のアイアンの開発も進んでいます。ヘッド性能はビジュアルの面でも上がっています」

高さを確保する打ち方を習得すれば6Iでピンを狙える球が手に入るわけだ。

アマチュアは難しいと感じている

「難しいけど6Iあたりまではバッグに入れておきたい!」

アマチュアにロングアイアンについて話を聞いた。そもそもバッグインしている番手で一番長いアイアンは6Iと5Iがおよそ半数ずつの結果となり、それ以上長いアイアンを入れている人はいなかった。それでも「長いクラブを持っていたほうがカッコイイ」「年を取っても6Iくらいは持ちたいよね」と使いたい気持ちを多くの人が持っていた

東名カントリークラブ 裾野 4番 パー3で調査

なぜ難しく感じるのか?

ロフトが立っているのに長さが短いからです(松吉)

ロフト角が立ったら、本来はクラブ長を少し延ばさないとスピードが足りなくなる。しかし市場の「7I=37インチ」という長さの固定観念に引っ張られ、6Iも「立っているロフトに対してクラブ長が短い(短尺化している)」状態になり、難易度が上がっている

ヘッド性能の進化で球は上がりやすくなっている

「重心が低く、深い設計のアイアンが増えたことでプロのようなダウンブローで打たなくても球が上がりやすくなった。適正な飛距離とスピン量を得ることができます」

シュッとした見た目のやさしいアイアンが増えた

昔のやさしいアイアンは分厚いソールにぽってりとしたシルエットが定番だった。しかし技術の進化により、マッスルバックを思わせるシャープな美しさながら、ミスにも強いという、『やさしくてかっこいい』クラブが作れるようになった

キャロウェイ Xフォージド STAR


クラブ選びはロフトが寝ているものから考えよう!

「クラブに頼るのももちろんいいですが、やっぱり技術でやるものだと思います。だからこそ、寝ているロフトでしっかり球を上げる技術を養うことこそが、将来的に6Iを最高の武器にする近道です」


月刊ゴルフダイジェスト2026年10月号より