Myゴルフダイジェスト

  • ホーム
  • レッスン
  • 【6Iを武器にする】#1 6Iが「打てる」ようになるとプレーの幅はグンと広がります

【6Iを武器にする】#1 6Iが「打てる」ようになるとプレーの幅はグンと広がります

結局のところ、スコアがいい人はアイアンの精度が高いもの。となれば、私たちがやるべきことは明確です。より早く上達を目指すなら、キーとなる“6番アイアン”を徹底的に鍛えるのが一番の近道。秋のベストシーズンに向けて、今からしっかり“6I”を究めましょう!

TEXT/Daisei Sugawara PHOTO/Takanori Miki、Shinji Osawa、Takaaki Miura THANKS/高松グランドカントリークラブ、TGX YOKOHAMA TOYO SPORTS GOLF、東名カントリークラブ


解説/南秀樹

みなみ・ひでき。木村彩子プロなどプロを指導する傍らアマチュアのレッスンも積極的に行う。香川県で「3.7.3ゴルフアカデミー」を主宰

打つ努力をするだけで
スウィング力爆上がり

かつてはロングアイアンを打ちこなすことが、上級者の証しだった。ロフトの少ないアイアンで球を上げるには、正しいアイアンショットのメカニズムと相応のヘッドスピードが必要だからだ。アイアンセットから5Iまでも消えてしまった現代では、6Iを打ちこなすことが「アイアンマスター」の称号への第一歩と言えよう。

実際、「6Iが打てるとアイアン全般の精度が上がり、ドライバーを含めたすべてのスウィングの基礎力向上が見込めます」と、南秀樹プロは断言する。もちろん、ただ打てるだけではダメで、「現代の6Iの基本設計通りの打ち出し角、最高到達点、キャリーが引き出せて初めて『打てる』ということになり、それができるとプレーの幅はグンと広がります」

【6Iが難しくなった理由1】ストロングロフト化

約30年前のアイアンは、5番で26度、ピッチングウェッジ(PW)で50度が標準だった。しかし「もっと飛ばしたい」というニーズが増し年々ストロングロフト化。そして現在、飛び系モデルでは7Iで26度前後までロフトが立ってきている

【6Iが難しくなった理由2】 セットが6Iからに

アイアンといえば「3I〜SWの9本ないし10本セット(あるいは2Iから)」で買うのが当たり前だった。現代のアイアンセットは「6I〜PW」や「7I〜PW」が基本となり、6Iが「アイアンセットの中で最も長く、最も遠くへ飛ばす番手」というポジションになった

【6Iが難しくなった理由3】 UTの台頭

ボールやヘッドの進化に伴い、5IすらUTに入れ替えるゴルファーが増加。ロフトが立ってアイアンでは難しくなった「飛距離」と「球の止めやすさ」を、UTではクラブの長さと形状が一気に解決してくれるようになった

「UTでいいじゃん」と思うなかれ!
アイアンが打てたほうが絶対にいい!

ラフから簡単に打てる

ラフから「グリーンを狙う」ことを考えたら、出球の高さ、スピン量ともユーティリティよりアイアンのほうが上


縦距離が合ってくる

6Iで設定通りの飛距離が出せるのであれば、それより短い番手においてしっかり「飛距離の階段」ができてくる


スピン量が安定する

適正な入射角とインパクトロフトでないと、6Iは飛ばせない。逆にそれができれば全番手でスピン量が安定してくる

女子プロはこう考える!
6Iは“絶対に”必要なクラブです!

「6Iなら球を上げられてスピンも入る」
三ヶ島かな

5Iだと球が上がらなくて止まらないから6Iより上はUTにしています。6Iに関してはグリーンに止まる高さとスピンをしっかり出せるのでそこはUTに替えたくない。アイアンであれば低い球を打ったり操作もしやすいので打てる限りはアイアンのほうがいいと思っています

「6Iの練習量が一番多いです」
阿部未悠

6Iは難しいので練習量はかなり多いです。6Iはグリーンが硬くてもしっかり球が止まるので、私はアイアンは6Iから入れています。持ち球がフェードなので右に滑るイメージがあってそれをしっかりつかまえて打つことを重視しています

「6Iが打てることが調子のバロメーター」
永峰咲希

6IまでUTにしてしまうと今度は球が上がりすぎてしまうので、そこからはアイアンにしています。「どこまで高さが出るか」「上がりすぎないか」をクラブセッティングの基準にしてます。6Iで持ち球の高いフェードがしっかり打てていれば、自分の中で調子がいいというバロメーターになっています

6Iを武器にするには「高さを確保しよう」!

今も昔もアイアンの打ち方は変わらない

たとえ「今さら」と言われようと、アイアンマスターを目指すなら絶対に身につけなくちゃいけない技術が「ダウンブロー」。問題なのは、普段ユーティリティに頼りっ放しのゴルファーほどその感覚が薄れていることだ。

「ユーティリティは払い打ちできちんと球が上がるようにできていますが、アイアンはロフトを立てて(ハンドファーストで)ダウンブローに打つことで、初めて意図した打球の高さ、飛距離が出るように設計されています」

ダウンブローとは、言い換えると「最下点より手前で打つ」こと。その際にフェースの「どこに当てるか」も重要。

「フェースの下側に当たるのがダウンブロー。高めに当たって『ポッコン』になるのは払い打ちの証拠です」

入射角はダウンブロー

アイアンはクラブの設計上、ハンドファーストかつダウンブローで、ボールを上から「つぶす」ように打つことが前提条件となっている

UTばかり打っていると
払うイメージになって
上から打てなくなる!

アイアンとの違いは「重心深度」の深さ。重心深度が深いユーティリティは払い打ちで球が上がるが、アイアンは通用しない


PGAツアーの6I
平均最高到達点は32Y(約30m)だ!

最高到達点「32Y」は、一般のゴルファーが想像するよりはるかに高い。高さが出ないとキャリーも出ないので、高さの確保はアイアンの最優先課題だ


高さが出なくなるのは「打ち方」の問題。5Iが打てないなら、当然6Iも打てない。南プロも5Iをバッグに戻して復調したという

月刊ゴルフダイジェスト2026年10月号より