【ゴルフはつづくよどこまでも】Vol.275「1人予約で好かれるゴルファーとは」
奥田靖己「ゴルフはつづくよどこまでも」
高松志門の一番弟子として、感性を重んじるゴルフで長く活躍を続ける奥田靖己。今回もゴルフの奥深い世界へと足を踏み入れていく。
PHOTO/Tadashi Anezaki
>>前回のお話はこちら
- 高松志門の一番弟子として、感性を重んじるゴルフで長く活躍を続ける奥田靖己。今回もゴルフの奥深い世界へと足を踏み入れていく。 PHOTO/Tadashi Anezaki >>前回のお話はこちら 室内のシミュレーションゴルフの練習場でゴルフを始め、一人もしくは仲間同士で覚えようという若い子らが多いけど、それじゃあなかなか上手くならんし、ゴ……
1人で予約ができるから便利で気楽なので、「1人予約」で回る人が、僕の所属する宝塚クラシックでもけっこういるようです。
気楽と言いながら、「1人予約 行ってみれば 妻だった」いう川柳のように、当然のことながら当日にならないと誰と回るかわからないところが楽しみでもあり不安でもあるところです。
実はちょっと前に宝塚クラシックで回ったときに、僕らの前の組に1人予約の60代の女性が入っていると聞き、後ろからちょっと気にして見ておったんです。1人で予約して回るくらいなので、かなり上手な方で、何より所作がめちゃくちゃ手際いい。こういう人が1人予約で入って来られるとテンポも雰囲気もええやろなと思っていました。
しかし実際は、その組はテンポも雰囲気も決してようなかった。というのも、その女性とは真逆の人が一緒に回っていたんですわ。
ミニバッグを持ってラウンドしていた1人の男性がプレーが遅くてむちゃくちゃ時間がかかっていたんです。毎ホールつかえるからカウントしておったら、ティーアップで20秒、球が飛んでいくまで56秒かかっておりました。それも毎度です。
自分はテンポよく回っていた1人予約の60代の女性はどうしているかと思って見ておると、途中からもうよそ見してました。あの方は多分、二度と1人予約せんのやないかなと思いましたね。
プレーが早い人は時間的に余裕がありますから、人のプレーをよく見ます。すると昼のご飯のときとかラウンドが終わってからも話ができるようになります。
あそこのホールのセカンドはあのライから上手く打ったねとか、いろんな会話のキャッチボールができるやないですか。だから歴史ある名門のゴルフ場にはバーがあるんです。終わってから、今日のお互いのプレーに関しての良し悪しについて話をして交流を深めましょういう、そういう場所です。
1打ごとに距離を測ったり、ルーティンに没頭したりしてプレーが遅い人は、ろくにほかの人のプレーを見ておらんから、そういう会話に入っていけません。
1人予約で入っていき、プレー後の歓談の場でも楽しく過ごせるようにしたいものです。

「ラウンド後に楽しい会話ができるかどうか。これも実はプレーファストとつながっております」

奥田靖己
おくだせいき。1960年、大阪生まれ。93年日本オープンなど6勝。シニアで2勝。ゴルフの侘び寂び、温故知新を追求する
週刊ゴルフダイジェスト2026年6月2日号より


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