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【たま~に80台で回りたいッ!】Vol.53「クラブがしっくりこない! フィッティングに行こう」

飛距離が出なくても、練習量が少なくても、たま~に80台で回るゴルフは十分に可能! コラムニストの木村和久がシニアのための89ビジョンを指南。

ILLUST/Shinichi Hoshi

>>前回のお話はこちら

最近クラブのシャフトを入れ替えるフィッティングが流行っています。お金持ちは15万円くらいのドライバーを買って、もう少しチューンナップしようと、定価4~5万円のシャフトにチェンジ、そんな人が増えているそうです。そもそもフィッティングとは何なのか。基本的なことから考察してみましょう。

シャフトの違い

まず普通のアマチュアが不思議に思うのは、最初からクラブに装着してあるシャフトと、単品の高額なカスタムシャフトは何が違うのかってことです。どちらもシャフトメーカーのロゴが入っています。表示もRの50などと一緒。単品のほうがカラフルで、高そうに見えますけどね。実際は材料費やカーボンの素材や量から生産工程、製品の均一度に至るまで違ってくるようです。

市販のクラブに装着されているのはOEM生産のシャフト、フィッティング用はカスタムシャフトと理解されたし。昔、シャフト工場を見学したことがあります。カスタム品は厚い韓国海苔みたいなカーボンを手作業で切って幾重にも丸め、それを電気釜で焼いていました。最近は海外生産が増え自動化されましたが、カスタム品はまだ手作業部分が残っているとのこと。だからOEMシャフトは工業製品、カスタムシャフトは工芸品に近いかな。


どこでどうする?

フィッティングをしてくれるのはシャフトメーカー、クラブメーカー、大きい練習場、フィッターのいるスタジオなど、どこでもできます。最初は名前のあるところに申し込んだほうが無難かと。持参するのは普段使っているドライバーがオススメ、効果が出やすいからです。予算は4~6万円くらいですかね。

ただ相手も商売なので、このヘッドは古いので、似たような新しいのに替えましょうと言ってくる場合もあります。そしてカチャカチャして、新しいドライバーを薦めてくれることも。フィッティングはキャバクラでシャンパンを頼むようなもの。あなたの男気が試されます。心と財布に余裕がある者だけが楽しめる世界です。ほんまかいな。

心構え

フィッティングのやり方としては、いつも通りのスウィングをすることです。よそ行きのスウィングをしたり、勝手にドローとフェードを打ち分けたりしないこと。どうせ先調子とか、しなりとかあまり分からないのだから、言われるままに打ち、感想を言いながら調整してもらいましょう。

結果はどうなのか

過去に数回フィッティングしましたが、クラブ性能が落ちることはありませんでした。ボールは飛ぶのか? これは微妙なところですが、結果的には飛びます。

フィッティングしたおかげで、ナイスショットの確率が上がり、結果、以前より飛んでいる感覚になるんですね。これが一番の効果かもしれません。明らかにミスショットは減って、フィッティング効果は出ます。

コスパを考える

予算があればフィッティングをしたほうが良いのですが、節約したいなら、中古クラブをこちらから、合わせにいく方法もあります。最近中古ドライバーを買いまくった話をしたでしょう。それは『数打ちゃ当たる作戦』です。実はすでにフィッティングしてある優秀なクラブを持っており、今回、それに似たクラブを探しました。

これはどういうことか? 吊るしのクラブはOEMシャフトだから、出来具合にバラ付きがあるんです。逆に言えば、良い仕上がりのクラブもあるのだと。4本買って“当たり”が出たのでヒット確率は25%。予算は2万円以下で済み、結果的にはフィッティングするより安く上がりました。

もし出来が良い中古クラブと、フィッティングしたクラブを試打したら、どっちに軍配が上がるか? いい勝負をするでしょう。

結論として

フィッティングをして、飛距離やフェアウェイキープ率など数値的にプラスになるのか? 分かっていることから言うと、マイナスになることは稀です。基本、以前と同じかプラスになります。それだけで、もう充分じゃないですか。

ほかにフィッティングしたことにより金持ちに見える、ゴルフにこだわりがある人に見えるなどの効果もあり。ハッタリを効かせられるのもひとつの魅力ですよ。

教える人/木村和久

「89ビジョン」をはじめ様々なゴルフの楽しみ方を提案するコラムニスト。ベストスコア75。01年鶴舞CCキャプテン杯優勝。ゴルフ歴は35年。現在は扶桑CCのメンバー

週刊ゴルフダイジェスト2026年4月21日号より