Myゴルフダイジェスト

  • ホーム
  • レッスン
  • 【ショートパットの極意】<後編>打ったあとは傾斜にお任せ!「仮想カップ」に狙いを全集中

【ショートパットの極意】<後編>打ったあとは傾斜にお任せ!「仮想カップ」に狙いを全集中

1.5メートルが入ったらゴルフが変わる! パッティングに開眼した吉田泰基は、昨シーズンの平均バーディ数を4.344に伸ばした。 “入れごろ”パットをいくつ決められるかは、すべてのゴルファーの“伸びしろ”だ。 ショートパットを沈めるために吉田泰基がやっていること、こっそり教えます!

PHOTO/Hiroaki Arihara、Tadashi Anezaki THANKS/東広野GC

解説/吉田泰基

1998年生まれ。兵庫県出身。小学3年から坂田塾でゴルフを始める。19年にプロ転向し、22年に初シード。パッティングに開眼し、昨シーズンは賞金ランク9位にアップ。今シーズンの初優勝に期待がかかる。東広野GC所属

>>前編はこちら

仮想カップを狙えば
迷いなく打てる

GD カップの狙い方ですが、どうやって狙っていますか?

吉田 「仮想カップ」を想定して、そこに向かって真っすぐ打っています。

GD 仮想カップですか!

吉田 そうです。 長いパットだと使いにくいこともありますが、ショートパットなら大丈夫です。

GD 仮想カップはどこに設定するんですか?

吉田 たとえば傾斜ゼロのラインなら、仮想カップは実際のカップと同じ場所にあります。 上り傾斜になると、実際のカップの奥に仮想カップがあります。 そして、仮想カップに入れるつもりで打って行くわけです。


GD 上りならちょっと強めに打つとかではなく、あくまで仮想カップに向かって打つ?

吉田 そうです。 そのほうが迷いなく打てます。 曲がるラインでも、仮想カップに向かって真っすぐ打っていきます。 あとは、傾斜によって自然に曲がっていくという考え方です。

狙い方
仮想カップに向かって真っすぐ打つ

「ショートパットは、仮想カップをイメージすると、迷いなく打つことができます。 仮想カップは、たとえば上りのフックなら、実際のカップの右奥に、下りのスライスなら左手前にあります。 仮想カップに向かって真っすぐ打ち出していくと、傾斜によって自然にカップ方向に曲がっていきます」

【上りのストレート】
実際のカップの奥に仮想カップをイメージする
仮想カップを実際のカップの奥にイメージする。 1.5メートル先のカップではなく、仮想カップに届く強さで打ち出す。 上り傾斜がきつくなるほど、仮想カップの位置はボールから遠くなる

【上りのフック&スライス】
奥の仮想カップを狙うと自然に曲がっていく
上りのフックなら、実際のカップの右奥に仮想カップをイメージする。仮想カップを狙って真っすぐ打ち出すと、傾斜によって減速しながらカップ方向に自然にフックしていく。スライスラインはフックと逆のことをする

【下りのストレート】
仮想カップにジャストタッチで打つ

実際のカップよりも手前に仮想カップをイメージして、仮想カップにちょうどカップインする強さで打ち出していく。下り傾斜がきつくなるほど、仮想カップをボールの近くにイメージする

【下りのフック&スライス】
手前にある仮想カップを真っすぐ狙っていく

下りのスライスなら、仮想カップは実際のカップの左手前。仮想カップに真っすぐ向かって、ちょうど届く強さで打ち出していくと、傾斜によって自然にカップ方向にスライスしていく

ボール位置を間違うと
真っすぐ打ち出せない

GD ショートパットでは、打ち出す方向がもっとも重要ですよね。 吉田プロは、正確に打ち出すために、どんな練習をしているんでしょうか?

吉田 よくやっているのは、2本のティーをゲート状に立てて、その間を通す練習です。 このときチェックしているのが、目とボールの位置関係です。

GD それはどうやって?

吉田 杭を立てて、ラインの真上に糸を張ります。 こうすると、目の真下にボールがあれば、糸はボールのセンターを横切って見えます。 こうやって、目の位置をチェックしながらゲートを通していくことが大切です。

GD なぜ、目の位置がそんなに重要なんですか?

吉田 目は錯覚を起こしやすいので、目の真下にボールを置かないと、真っすぐのラインが真っすぐに見えないという現象が起きてしまうんですよ。

GD そうなんですか! 目で見る方向が間違っていれば、真っすぐ打つことはできませんよね。

吉田 そうなんです。 だから、目の真下にボールがあるか、ちゃんとチェックする必要があるんですよ。

Drill 1
目の真下にボールを置いて
ゲートの間を通す

「ゲート状にティーを立てて、ボールを通す練習です。このとき重要なのが目の位置で、ボールが目の真下にあれば、中心に張った糸がボールのセンターを横切って見えます。ボールが目の真下にないと、真っすぐの方向がズレて見えるので、正確に打ち出すのが難しくなります」

Point 1
狙ったラインに
打ち出せるかが重要

アドレスのボールの見え方をチェックしながら、ゲートの間を通す練習を続けると、正しい目の位置で正確に打ち出すコツがつかめてくる。ショートパットでもっとも重要なのは、狙ったラインに正確に打ち出せるかだ

Point 2
インパクトは
クギを打ち込むイメージ

「真っすぐ打ち出すには、加速しながらインパクトする必要があります。長く真っすぐなインパクトゾーンを確保するため、ボールの芯にクギを打ち込んでいくイメージを持っています」

プレッシャーが
引っかけを誘発する

GD いざ、外せないショートパットを打つとき、何かいいアドバイスはありませんか?

吉田 ショートパットはプレッシャーがかかると強く打てなくなりますよね。

GD そうなりがちですね。

吉田 手が動きにくくなると、引っかけるミスが出やすいので、フックラインだけはフェースの先めで打つことがあります。

GD なぜ、先で?

吉田 先で打てば、ミスしてもボールは右に出るので、引っかけたときに相殺できるんですよ。

GD ミスしたときの保険をかけておくアイデアですね。

フックラインは1センチ先で打って保険をかける

【引っかけ防止法】
先めで打てばミスしても右!

「フックラインは左に引っかけたら絶対に入りません。ショートパットは引っかけやすいので、フックラインは保険をかけて、少し先めで打つことがあります。こうすると、ミスすると右に押し出すことになるので、カップインの可能性を残せるんです」

週刊ゴルフダイジェスト2026年4月7日号より