【イザワの法則】Vol.65 今のアイアンの状態を早く試合で確かめたいです
伊澤利光「イザワの法則」
25年シーズンの伊澤プロは、トップ10が1回だけで、体調不良での途中棄権や腰痛による出場辞退などもあり、不本意な内容だった。伊澤プロ自身は、昨年をどう分析するのか。また、今シーズンをどう展望しているのか?
TEXT/Daisei Sugawara ILLUST/Kenji Kitamura PHOTO/Hiroyuki Okazawa THANKS/福岡レイクサイドCC(PGM)

>>前回のお話はこちら
- バンカーではスタンスを開いて上からドンッと打ち込むと教わった人も多いだろう。しかし現代のプロは、スタンスもフェース向きも「スクエア」が基本だと伊澤プロは言う――。 TEXT/Daisei Sugawara ILLUST/Kenji Kitamura PHOTO/Hiroyuki Okazawa THANKS/福岡レイクサイドCC(PGM) >&g……
アイアンの不調が
シーズンを通して影響していた
昨シーズンを振り返ってみると、開幕直後くらいにアイアンがどうしても右に出るという問題を抱えていて、それが結局、シーズン終了まで調子の足を引っ張っていたような気がします。最初は「シーズン初めだからだろう」とあまり気にしてなかったんですが、2戦目の「ノジマチャンピオンシップ」(4月17日〜18日)でも、全然改善する気配がなかったんですね。それで次の試合は何とかごまかしながらやって、その次の試合(スターツシニア)でシャフトを「X」に替えました。そうしたら、変な球は出なくなった代わりに、まったくフェードしなくなってしまって……さすがにこれには参りましたね。
それなら「真っすぐ狙えばいいじゃないか」と思うかもしれませんが、事はそう簡単じゃないんです。真っすぐの球を打つつもりで真っすぐ飛ぶなら、何の問題もありません。でもそうじゃなくて、自分はこれまで打ってきたフェードのイメージで打っているのにフェードしないわけです。だから、結果として真っすぐ飛んでしまう状況は認識しつつも、フェードに入れてるんだから「次はフェードするはず」という考えがどうしても捨て切れないんですね。そんな状態だと、当然、ショットがピンに絡む確率は下がってしまうので、スコアを作るというのはかなり厳しかったですね。
体調面の管理も
今シーズンはしっかりやりたい
夏場の試合(マルハンカップ)では、2日目(最終日)の途中で急に体調が悪くなり、棄権を余儀なくされるという出来事もありました。
体調面の管理も今シーズンはしっかりやりたい。これまでそういうことはなかったのですが、幸いすぐに体調は回復したので、もしかしたら自分が思っているより疲労が溜まっていたのかもしれません。
このころ、アイアンの問題は依然として継続中。ところが、「ファンケルクラシック」(10月17日〜19日)でシャフトを「S」に戻したことで、突然改善の糸口が見えました。続く「福岡シニアオープン」(10月25日〜26日)では、かなり思い通りの球筋で打てるようになって、結果もよかったので(シーズンベストの5位タイでフィニッシュ)、「さあこれから」という気持ちだったのですが……。次の「コスモヘルスクラシック」で腰痛に見舞われ、診断は腰の「ヘルニア」。終盤3試合をすべて欠場することになってしまいました。
今はとくに痛みもなく、積極的な治療もとくに必要がない状態なので、とりあえずはひと安心というところです。それに、アイアンはずっと感触が良いままなので、今シーズンは開幕からもっと優勝争いに絡めるんじゃないかと、自分自身に期待はしています。アイアン以外で、昨シーズン調子が上がりきらなかった原因を挙げるとしたら、パッティングでしょうか。とくに何かをしなくても、「グリーンの相性がよければ入るはず」と、簡単に考えてしまっていたような気がします。開幕までにはいろいろ細かいところまで見直してみて、パッティングの精度をもう一段階上げて臨みたいと思っています。

シャフトを替えると気分も結果も変わる!?
伊澤プロはフェードヒッターなので、ターゲットラインに対して出球の方向は左になる。フェードの軌道は、ターゲットラインに対してはアウト‐インだが、自分を中心とすればイン‐イン。アマチュアのカット軌道とはその点が決定的に違う

伊澤利光
1968年生まれ。神奈川県出身。学生時代から頭角を現し、プロ入りしてからは、プロも憧れる美しいスウィングの持ち主として活躍。2001年、2003年と2度の賞金王に輝く。また、2001年、マスターズで日本人最高位の4位入賞(当時)。現在はシニアツアーを中心に活躍中
月刊ゴルフダイジェスト2026年4月号より


レッスン
ギア
プロ・トーナメント
コース・プレー
書籍・コミック




















