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【たま~に80台で回りたいッ!】Vol.44「我々の“コースマネジメント” 口に出して戦略を言おう」

飛距離が出なくても、練習量が少なくても、たま~に80台で回るゴルフは十分に可能! コラムニストの木村和久がシニアのための89ビジョンを指南。

ILLUST/Shinichi Hoshi

>>前回のお話はこちら

最近、ゴルフ番組で人気なのが『コースマネジメント企画』です。

今まではバトル、バラエティ、レッスン&ギアのスタジオ系、コース&ゲストトークの教養系、その4つくらいに分類されていました。

その中でレッスン番組はYouTube動画に押され、単体ではほぼないです。それはYouTubeのほうが深い部分まで、時間をかけて教えてくれるし、スマホで何度も見られるからです。それに代わり、実技をせずに学べる企画として、コースマネジメント番組が増えました。代表的なのは「武井壮のゴルフバッグ担いでください」(テレ東系)と「ゴルフトリプルマッチ」(BSフジ)の2つです。

両番組とも試合モードのラウンドをし、キャディと相談しながら番手や攻略法や力加減を語ります。つまりコースマネジメントの裏側が覗けるのです。特に武井壮氏はまだアマチュアなので、彼の戦略が我々の等身大的考えに近いかな。もちろんミスも多々あり、それが面白いのです。

では番組を見ていれば、戦略を覚えられるのか? ある程度はイケると思います。昔、流行った『スピードラーニング』は、聞いているだけで英語が覚えられると言っていたはず。何十回も戦略を見ていると多少は覚えるでしょう。というわけで今回は89ビジョン版の、コースマネジメントを考えます。


口に出して言う

アマチュアのラウンドの場合、ティーショットは条件がみんな一緒。OBの有無、バンカーまでの距離等、情報を共有して言い合わないと。そしてレイアウトや風を考慮し、ドライバーかあるいはFWかの番手選び、方向、強さを決めて打てば良いのです。

グリーンは攻略戦

我々アマチュアで重要なのは、グリーンまで残り160〜190ヤードの攻略法です。残り150ヤード以下
でグリーンが見えたら、戦略は練るとしても、とりあえずグリーンオンを狙うでしょ。

けれど残り160ヤードを超えると、グリーンに乗る確率が減ります。そこを無理して打つから、ミスをするのです。どうせグリーンに乗らないなら、寄せやすい場所に刻むべきです。

ボールがフェアウェイにあるならFWですが、セミラフや浅めのラフのボールの沈みぐらいならUTで刻むか、逆にフライヤーで狙うか。臨機応変に決めましょう。加えてグリーンやハザードの配置を見て、避けるか、カラー狙いか、あるいは大胆に刻むかとかね。様々な戦略を練りましょう。

特殊なライのショット

アマチュアで一番考えるべきは、特殊なライのショットです。例えばつま先上がり。打ったボールが右にそれて小山の中腹にある。もちろんクラブを短く持って打たねばなりません。つま先上がりなのでボールは極端なフックが出がち。さあ何番でどれぐらいの強さで打つか、そして刻むべきか? グリーンを狙うのか?

これは経験を積み重ねるしかありません。最近は球筋が安定し、つま先上がりのショットを打つ機会が減りました。だから逆に、がっつり打ってシャンクすることも。決して無理をせずですね。

バンカーのショット

テレビ撮影するコースはバンカーの砂がたっぷりですから、砂が硬いなんてまずないです。我々が遭遇するのは、砂が流失したり、飛び散ったりして、砂がなくて硬くなっているバンカーです。

これは1回バンカーに足を入れて砂質を確認するしかない。そんなことテレビじゃできませんがアマチュアの遊びなら可能です。個人的には硬い砂用のバウンスの少ないSWは常に持っています。

パターのライン読み

パットの読みは口に出して言ったほうが良いです。自分の測定法でOK。私は速さを1フィート1歩として歩測をします。例えば10歩の下り強め。グリーンの速さはスティンプメーターで10フィート。ならば4歩分打てば良いと計算します。自分の基準タッチは9フィートの速さに合わせています。

さらにライン読みを加え、「下りのフックでカップ2つ」とかね。そう自分に言い聞かせて打っても「あかんパンチ入った」、「手が緩んだ」とかいろいろあります。

でも個人的には1ラウンドに1〜2回、そこそこの距離を沈めます。アマチュアにしてはパットが良く入るほうです。これは何度も自分に言い聞かせて打っているからだと、勝手に思っています。

教える人/木村和久

「89ビジョン」をはじめ様々なゴルフの楽しみ方を提案するコラムニスト。ベストスコア75。01年鶴舞CCキャプテン杯優勝。ゴルフ歴は35年。現在は扶桑CCのメンバー

週刊ゴルフダイジェスト2026年2月10日号より