【冬こそFW&UTを使いこなそう】<前編>ラフでも浮いていればFWが使える!
週刊ゴルフダイジェスト
冬は寒さで飛距離が落ちることもあり、FWやUTの出番が多くなってくる。そこで今回は、冬ならではの状況からFWやUTで打つときのポイントについて、西村至央プロに教えてもらった。
PHOTO/Yasuo Masuda THANKS/葉山国際CC

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- 飛距離が落ちる冬のラウンドでは、飛距離低下をカバーするにはFW&UTの出番となるが、問題はラフに入ったときどうするか? 飛ばない冬でもスコアメイクするためのクラブ選択の仕方について、西村プロに聞いた PHOTO/Yasuo Masuda THANKS/葉山国際CC 解説/西村至央 1977年生まれ。専修大学ゴルフ部出身。USGTF公認プロ。師匠である伊澤利光プロのゴル……
冬はラフでも
FWが使える
ギアの特性やスウィングの仕組みをわかりやすく指導する西村至央プロに冬のFW&UT活用術を教えてもらおう。
「冬は飛距離が落ちますからFW&UTを上手に活用しないとスコアメイクは難しいです。セカンドショットでグリーン周りまで持っていければ、十分にスコアアップも可能です。そこで問題になるのが、フェアウェイとラフのクラブ選択です。ボクはラフに入ったときは、FWをおすすめしたいです」
通常のクラブ選択で考えればラフはUTやアイアンになりそうだが、なぜFWなのか?
「夏のラフは芝が太く長さもあって深くなります。そんなライでFWを上から打ち込めば、テンプラにしかなりません。ですが、冬のラフは芝が細く弱くなります。すると芝が寝てくるため、順目や逆目の影響もなくなります。寝た芝の上にボールが乗った状態は、ボールをティーアップしたのと同じになります。ボールが拾いやすく、芝が絡まないのでソールも滑りやすい。ボールが浮いているならFWがベストの選択。ラフからでもしっかり距離を稼げます」
Check 1
ボールが半分以上浮いていればFWで打てる

「ラフの場合、ライの見極めが重要です。ボールが半分以上浮いていれば、FWで十分にいけます。冬のラフは芝がランダムに寝るため、ボールがその上に乗りやすいです」

沈んだライならUTかアイアンで
「ボールが沈んだラフは、FWでは難しいです。沈み具合にもよりますが、UTやアイアンで考えましょう。飛距離は出したいけど、無理はしないこと」
Check 2
3Wと5Wなら迷わず5Wを選ぶ

「3Wか5Wで考えるなら5Wがいいです。ロフトが多めのほうが、ボールを拾いやすく安心です。7Wや9Wもありですが、ボールを前に飛ばすなら5Wが最適です」
Check 3
上から打ち込まずヘッドはシャローに

「FWはアッパーブローに打ちやすいクラブ(お尻が下がるから)。冬のラフはヘッドを緩やかに入れていきます。ラフだからと上から打ち込むとテンプラ確定です。トップしても前に飛ぶのがFWの魅力ですから」
Check 4
ソールを滑らせるイメージで

「冬のラフは芝が細く寝ています。つまりソールが滑りやすいんです。ヘッドの入り方が多少ダフリぎみでも下にスペースがありますし、ヘッドが滑るのでボールを拾えます」
傾斜が強いラフは無理せずUTかアイアンで
「左右の傾斜地はクラブが長いFWには不向き。UTを短く持つか、ロフト多めのアイアンがいいです。無理にFWを使うと、ど引っかけやどスライスになる可能性が高いです」

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- 飛距離が落ちる冬のラウンドでは、飛距離低下をカバーするにはFW&UTの出番となるが、問題はラフに入ったときどうするか? 飛ばない冬でもスコアメイクするためのクラブ選択の仕方について、西村プロに聞いた PHOTO/Yasuo Masuda THANKS/葉山国際CC 解説/西村至央 1977年生まれ。専修大学ゴルフ部出身。USGTF公認プロ。師匠である伊澤利光プロのゴル……
週刊ゴルフダイジェスト2025年12月16日号より


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