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【日本ミッドアマ出場者の上達レシピ 】#4 「“鳥かご”で『カツッ』と乾いた音を出す練習を続けてきました」

おじさんゴルファーの最高峰「日本ミッドアマ」に出場した5人のトップアマに、上達するために意識してきたことや練習法を教えてもらった!

TEXT/Daisei Sugawara PHOTO/Takanori Miki、Tadashi Anezaki、Yasuo Masuda、Chikara Kuriyama
THANKS/千葉セントラルGC、ゴルフセンター三宮ベイ、ダイヤゴルフセンター、富士ゴルフセンター、井山ゴルフ練習場

●CONTENTS●
#1 日本ミッド出場者の“一番練習したこの1本”
#2 6Iの“ショートスウィング”で腕を磨いた

#3 ドライバーをひたすら打ちまくった
#4 鳥かごで“カツッ”という乾いた音を追求
#5 58度で打ち続けると“脱力”が分かる

“鳥かご”で「カツッ」という
乾いた音を追求

斉野恵康さん(53歳) HC0

大学のゴルフ部に勧誘されたのがきっかけでゴルフを始める。始めた当初はとにかく7Iでたくさん球を打つことだけを考えてきた。なんとなく頭の片隅に「7Iだけ練習しておけばいい」という父親の言葉があったので、今でも7Iが自分の基準。今年で日本ミッドアマ出場7回目の常連

斉野恵康さんの上達レシピに必要なのは7番アイアン。もちろん「14本の真ん中に近い」のが一番の理由だが、もっと上達に直結するかもしれない要素として、

「5番、6番アイアンは結構難しいので、それでそのクラブや練習自体が嫌いになるのが嫌だった」点を斉野さんは挙げる。そして、若き日、自転車で通っていたのはいわゆる「鳥かご」。距離がなく、打球はすぐネットにぶつかってしまう。そこで編み出したのが「音」だけを追求する練習法だった。

「どうせすぐネットに当たるなら、毎回同じ場所に当たるようにゲーム感覚で練習していました。そのためには『カツッ』という音でボールだけを拾う、ハーフトップ気味のショットじゃないとダメなことに気づいたんです。今思うと、それって入射角を一定にして打つということなので、理にかなった練習だったと思います」


「ほかのクラブは一切打たず、ひたすら7番アイアンだけを打ちまくった」

「練習場にフルセットを持参しても全部は打たないですよね?」と斉野さん。学生時代は自転車で練習に行っていたので1本だけ持っていくというのは逆に都合がよかったという

いい音を出すポイント①
ボールをしっかり見て
頭を上下左右に動かさない

「頭を動かさない」は昔から言われる基本。とくに切り返しで頭が沈むとダフりやすい。また、頭が左右に動くと最下点の位置もそれに応じてズレるため、入射角が一定にならない

いい音を出すポイント②
インパクト後に左手を下に押し込む

地面に打ち込む感覚で、インパクト後に左手を下方向に押し込む意識で打つ。打ったあとの動きを意識すると、その前の動きがどうなっているべきか、遡って考えられる

ここをCHECK!①
球の高さはが一定になっているか

気持ちよく振って「いい音」が鳴ったときに、どの高さに出ていくか覚えておくことが大事。その高さに毎回出ていけば、インパクトが正しい証拠

ここをCHECK!②
バランスのいいフィニッシュを取れているか

「バランスよくピタッと止まれるフィニッシュを目指すと、そこから逆算してフォロー、インパクト、ダウンスウィング、トップと連鎖的によくなっていきます」

月刊ゴルフダイジェスト2026年1月号より