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【日本ミッドアマ出場者の上達レシピ 】#5「58度で練習していると自然と力みが取れてきます」

おじさんゴルファーの最高峰「日本ミッドアマ」に出場した5人のトップアマに、上達するために意識してきたことや練習法を教えてもらった!

TEXT/Daisei Sugawara PHOTO/Takanori Miki、Tadashi Anezaki、Yasuo Masuda、Chikara Kuriyama
THANKS/千葉セントラルGC、ゴルフセンター三宮ベイ、ダイヤゴルフセンター、富士ゴルフセンター、井山ゴルフ練習場

●CONTENTS●
#1 日本ミッド出場者の“一番練習したこの1本”
#2 6Iの“ショートスウィング”で腕を磨いた

#3 ドライバーをひたすら打ちまくった
#4 鳥かごで“カツッ”という乾いた音を追求
#5 58度で打ち続けると“脱力”が分かる

飛ばないクラブで
力感を染み込ませた

斎藤信一郎さん(54歳) HC1

小さい頃に58度でボール集めをしたり、遊びの延長でボールを打っていたことから、今もたくさん練習するクラブは58度。仕事が忙しくなった時にゴルフから離れた時期もあったが諦めきれずまた競技の世界へ。現在は栃木県小山市で眼科を経営

アマチュアにとって「力を抜く」というのは永遠のテーマ。それを可能にするレシピを開発したのが、斎藤信一郎さんだ。やり方は58度のウェッジを使い、フルスウィングだけは避けて打ち続けること。

「58度はそもそもフルショットしないで距離を調節して打つクラブなので、スウィングの細かいところを確認しながら練習するのに最適です」とのこと。とくにグリップ圧は感じやすいという。

「58度だからこそ大きく振りすぎないスウィングができて、そのときの手のひらの感覚を覚えると、他の番手もそれで打てるようになります。強く握りすぎたらすぐにわかるんです」


58度を練習しているうちに力みを取るのに最適だと気付いた

もともと飛距離より小技でスコアを作るタイプだった斎藤さん。得意のショートゲームを伸ばすために58度の練習量を増やしたという。すると、それが無駄な力を入れずに振るのに最適な練習法だと気づいた

58度なら手首も腕も脱力できる

釣り竿を上げ下げするようなイメージで手首をゆるゆるにし、グリップが手のひらの中で少し「遊ぶ」程度に握るのがベスト。58度はそれが一番感じ取りやすく、なおかつその感覚で打ちやすい

場所・距離をいろいろ変えるランダム打ち

「練習場で同じ距離を打ち続けると、最終的には何となく打ててしまうので、それを避けるために30Y、50Y、70Yの3つの距離をランダムに打ちます」と斎藤さん。距離感が養われるのはもちろん、スウィングのリズムやテンポが整ってくる効果もあるという

軌道は丸く振るイメージ

ゆるやかな「丸い」ヘッド軌道の中でボールをとらえるというのは、58度でもドライバーでも変わらない基本。短い距離を打つときこそ、ヘッドを直線的に動かさないように意識する

月刊ゴルフダイジェスト2026年1月号より