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【ゴルフジム】「アイアンが当たらない! 当たっても思うように飛距離が出ないんです」

読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「アイアンで思うように飛距離が出ない」というもの。その解決法とは?

PHOTO/Norio Tsuburaoka TEXT/Daisei Sugawara THANKS/東宝調布スポーツパーク

教える人/濱田塁

68年生まれ、東京都出身。高校卒業後、渡米しゴルフ修業。ゴルフ理論や指導法なども学ぶ。複数のスクールのヘッドプロを歴任し、現在は「東宝調布スポーツパーク」でレッスンを行う

<今週のお悩み>
「コースだとアイアンが
ゴロになりやすいです」

●伊牟田朱さん(ゴルフ歴8年/ベストスコア89/平均スコア100)
インパクト直前の位置で左肩が開き始めていて(3コマ目)、そこからは腕と体の運動量がほぼ同じになっている。もう少し腕を先に振る感覚があると、ヘッドスピードを楽に上げやすく、その結果、アイアンの場合はボールが上がりやすくなる

伊牟田 アイアンが当たらなくて、飛距離が出にくいです。それに当たっても、7番から9番くらいまであまり飛距離が変わりません。

濱田 ダウンスウィング以降に、肩というか胸を回して打とうとしすぎています。胸が先に回ってしまうと、クラブが外から下りやすくなってヒールに当たりやすいんです。実は地面から打つクラブが苦手な人は、ヒールヒットの傾向が強いんですよ。

伊牟田 体は回さなくていいんですか。

濱田 まず腕を振って、それから胸が回るイメージですね。伊牟田さんもそうですが、アマチュアは顔を下に(胸を正面に)向けたまま腕を振ることができていないケースが多いです。顔を下に向けて連続で素振りをすると腕を振る感覚がわかると思います。

腕を振ることをためらいすぎています

フォローで体と腕の運動量が同じ
切り返した後にすぐ肩(あるいは胸)を回してしまうと、クラブは外から下りやすくなる(写真左)。手元が体から遠くなってヒールに当たりやすく、最悪の場合はシャンクになる。体の開きが早い人は、フォローでクラブが体を追い越すことができない

伊牟田 確かに、今まではこんなに腕を振っていませんでした。

濱田 縦に並べたボールを、前に歩きながら連続で打つドリルは、腕振りの感覚を養いつつ、スウィングのリズムを整えるのにすごくいい練習です。それと、ヒールヒット傾向が強い人は、シャンクが出やすいので、インパクトでなるべく手元を体から離さない(前に出さない)意識が必要です。アドレスで手元のすぐ前にヘッドカバーか何かが差し出されているとして、インパクトでそれに手が当たらないように打つ感覚ですね。

伊牟田 少し怖いですが、手元が体の近くを通ると当たりが強くなります。

 

これで解決!
「胸を回すより先に
 腕をしっかり振ろう」

ボールを縦に3つほど並べ、スウィングの動きに合わせて前に進みながら連続で打つ。体を早く開いてしまうと、次のボールを打つ動作に移りにくいので、顔を下向きにしたまま腕を振る感覚が養える

Point 1
胸の面を変えずに切り返す

切り返しで胸の面を飛球線後方に向けたまま腕を下ろすイメージだと(写真)、クラブが自然にインから下り、どちらかというとトウヒット傾向になって、ヒールに当たりにくくなる

Point 2
インパクトでは顔がまだ下向き

顔を下に向けたままのイメージで打つと、インパクトを境にクラブ(腕)が体を追い越すように振れるので、ヘッドスピードが上がり、フォローも大きくなりやすい

Drill
障害物に手が当たらないように打つ

ヘッドカバーなど、当たっても安全なものを手元のすぐ前に差し出してもらい、それに手が当たらないように打つ。手を体に引き付けて打つことで、ヒールヒットが解消される

週刊ゴルフダイジェスト2025年2月4日号より

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