Myゴルフダイジェスト

  • ホーム
  • 週刊GD
  • 【企業ゴルフ選士】Vol.14 大成建設・遠藤大介さん「人と人をつなげてくれる。ゴルフの魅力ですよね」

【企業ゴルフ選士】Vol.14 大成建設・遠藤大介さん「人と人をつなげてくれる。ゴルフの魅力ですよね」

戦うだけのゴルファーではなく、会社に認められ、選ばれたゴルファーである“企業ゴルフ選士”をクローズアップ。今回の選士は大成建設の遠藤大介さん。

ORGANIZER/Hironori Kogure PHOTO/Tsukasa Kobayashi THANKS/PGM総成GC


今週の選士

大成建設
建築営業本部
営業部 課長
遠藤 大介さん


高校・大学とゴルフ部で主将を務め、現在は同社ゴルフ部のキャプテンとして部を引っ張る。憧れの存在という父の影響を受け、現在は同社で営業職に就きながら、団体戦や個人戦に出場し、さらなる上達を目指す

大成建設

「人がいきいきとする環境を創造する」というグループ理念、および「自由闊達」「価値創造」「伝統進化」という大成スピリットのもと、地図に残る仕事を通じて次世代のための夢と希望に溢れるレジリエントな社会づくりに取り組む

同社ゴルフ部の
エースを張る

大成建設ゴルフ部でエースを張る遠藤大介さんが初めて競技ゴルフに触れたのは高校1年の頃。そこから現在に至るまで“サラリーマン競技ゴルファー”の王道を歩んでいる。

「子ども時代は野球が好きで小中は野球部にいたのですが、両親が大学ゴルフ部出身だったこともあり、家中にゴルフがあふれていたんです。進学した立教高校にはゴルフ部があったので、自然な流れで入部しました。その頃ゴルフは基本的に親父に教わっていましたね」

その後立教大学へ進み、ゴルフ部へ入部。1年生からレギュラー入りし、団体戦や個人戦に出場したが、当時の大学ゴルフ界は異例の豊作時代。アマ52冠の実績を持つ星野英正や近藤智弘、矢野東らがしのぎを削るなか“雲の上の世界”を垣間見た遠藤さんはゴルフ関連の仕事をしたいと思った時期もあったというが、父のひと言に押され、入社した大成建設で競技ゴルフの道を進むことになる。

「父も弊社に勤め、ゴルフ部に所属していました。私が就職する頃まで父は日経カップの前身となる全日本実業団対抗ゴルフ選手権に出場し、エースとしてチームを引っ張っていたんです」

約10年の空白を経て
再び競技の世界へ

2000年に同社へ入社した遠藤さんは、名古屋や千葉の支店を経て本社営業部へ配属。現在は営業マンとして工事案件の対応に当たるなかゴルフと向き合う。

「業界的にゴルフ人口が多いことからお誘いいただく機会も多々あり、現場のコンペなどにも良く参加させていただいていました。とはいえ競技に出る余裕はありませんでしたね」

状況が変わったのが30歳になる頃。名古屋から千葉へ転勤となったことで、再び競技ゴルフとの距離が一気に詰まった。

「千葉県はアマ優遇のさまざまな施策をしていて、調べてみると競技に関する情報がいろいろとあったんです。ただ当時は80台中盤を行き来している状態だったので、試合に出るためには実力が足りていないと感じ、練習やラウンドの頻度を増やしました。久しぶりに出た試合は内閣総理大臣杯の千葉予選でした」

約10年ぶりの試合は予選落ちに終わったが、このときの気持ちを「すごくうれしかった」と振り返る。

「もちろん競技の世界へ戻ってきたこともありますが、仕事では成し得ない“ゴルフを通じた人との付き合い”が目の前にパッと開けたことが、とにかく新鮮でしたね」

時代も形も違えど
同じ道を歩む喜び

遠藤さんは現在、同社のゴルフ部員として団体戦へ出場するとともに、個人戦にも出場している。そこで多くの出会いに恵まれてきたというが、中部銀次郎氏の長男である中部隆氏や、実力派として知られる豊島豊氏、髙野隆氏などからは、特に刺激を受けている。

「皆さんのゴルフに対する姿勢には本当に頭が下がるのと同時に、ゴルフってやっぱり人と人のつながりを生かせるスポーツなんだな、ってつくづく感じます」

“うれしいこと”はもう1つ。父が歩んできた道と同じ景色を目にしていることだ。父・洋三さんは昭和38年の関東学生ゴルフ選手権で優勝した経験を持ち、同社で営業職を務め上げた「一番尊敬する人」である。

「当然かないっこないのですが、いま同じ土俵に立てていることが、息子として純粋にうれしいです」

洋三さんは生前の中部銀次郎氏や中村寅吉氏などといったゴルフ史に名を残すレジェンドたちとの交流があったという。一方で遠藤さんの口から出てきたゴルファーたちも、いわば“未来のレジェンド”だろう。形は違えど遠藤さんはいま、尊敬する父と同じ道を歩んでいる。

遠藤大介さんの14本セッティング

軟鉄鍛造の打感が好きだという遠藤さんが使うアイアンは、キャロウェイのXフォージド。「数カ月前に替えたのですが、良い感じです。ドライバーのシャフトはスウィング的に先調子気味が好みです」

週刊ゴルフダイジェスト2024年11月26日号より