【マイギアを語ろう】「球が潰れる感覚は飛ばないと思っていたけれど…」今季好調! 幡地隆寛の14本
今年3月に念願のプロ初優勝をニュージーランドで挙げると、勢いそのままに関西オープンを制し、先日のバンテリン東海クラシックも優勝。飛距離に目がいきがちだが、実は一番大事なのは操作性と語る幡地のクラブ選びを深掘りした。
TEXT/Hikaru Togawa PHOTO/Hiroaki Arihara
弾く打感から潰れる打感に
タイトリストの新シリーズから、『GT4』を選択した幡地隆寛はこう語る。
「持ち球はフェードだけど、ドローもフェードも打てるようなクラブが条件。以前使っていた『TSR4』より空気抵抗が抑えられているらしく、振りやすさがすごくあります。打った瞬間、明らかに飛んでいて、操作性も十分」
打音と、打感が大きく変わったという。
「今までは弾く感じだったけど、これは球が潰れる感じ。潰れる時間は長いのに、しっかりボールスピードが出せるからすごくいいです」
ドライバー
タイトリスト「GT4」
球が潰れて初速が出る
「フェースに吸い付き感があるのが好き。球が潰れる感覚は初速が出ないイメージだったが、しっかりスピードが出て飛ぶ」(幡地)
ユーティリティ
タイトリスト「TSR2H」
振った感覚と同じ打球が出る
「昨年の10月、練習場で初めて打って“おっ!” となった。当たった感触に対して、実際の打球を見なくてもイメージと一致します」
ウェッジ
タイトリスト「ボーケイSM10」(52、56度)
「ウェッジワークス」(61度)
ソール幅が広い「Kグラインド」を「L」形状に
元々、抜けが良い「Lグラインド」がお気に入り。ソール幅が広くなったことで、球の拾いやすさが圧倒的に変わりました
「つかまったフェード」を求め
ストレートネックに
「アイアンは以前、オフセットがついているとつかまりすぎる印象があって、無意識に逃がす動きをしてしまい、つかまったフェードが打てず、球の強さが損なわれている部分がありました」
つかまりやすいキャビティからマッスルに変更し、ネックを完全にストレートにしたことで、自然なつかまり感のあるフェードが出るようになったという。
「優勝したニュージーランドオープンからこのアイアンにチェンジ。なので、印象もすごく良くて気に入っています! 背面に貼っている鉛は完全にバランス調整。使っていくうちに鉛が広がって、思っている位置に重量が収まらなくなる。僕の要望通りの調整をしてくれるので、メーカーさんには助けられています(笑)」
アイアン
タイトリスト「620MB」
アイアンも操作性を重視
「ドライバーと同様、アイアンもフェードとドローのどちらかが打ちにくいと感じるクラブは苦手。操作性がほしいです」(幡地)
ネックをストレートにしてつかまりすぎない見た目に
「既存のものだとオフセットが強く感じて、つかまりすぎる印象でした。ネック部分をストレートにして、調整してもらってます」
幡地隆寛のクラブセッティング
※練習日のため16本入っています
月刊ゴルフダイジェスト2024年11月号より