【ゴルヨガ】Vol.22「後屈」&「猫の伸び」で体の前後のバランスを整える
トレーナーの斎藤大介氏がゴルフの上達に役立つヨガのポーズを紹介する「ゴルヨガ」。今回は、“反る”動きで体の前後のバランスを整えられるポーズを教えてもらった。
TEXT/Tomohide Yasui PHOTO/Akira Kato MODEL/Mai Inaji (ゴルル)
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「後屈」&「猫の伸び」
ゴルフは体を丸める動きが多く、反る動きが少ないです。長く続けると丸まるほうにバランスが片寄りやすくなります。そのバランスを整えるには、背中とお腹で反る動きを交互に行うヨガがおすすめです。
「後屈ポーズ」では背中を反らせ、体の前側を伸ばします。「猫の伸びポーズ」は背中側に効き、背中から腰まで反らせて伸ばします。ひとつのポーズを長く(2~3分)キープする陰ヨガが最適ですが、最初は1分で十分です。
Pose 1
両手で上半身を持ち上げる「後屈ポーズ」
うつ伏せに寝た姿勢でスタート。そこから両ひじを伸ばして上半身を持ち上げ、胸から腰まで反らせます。そうすると胸筋や腹筋など、体の前側の筋肉が伸びます。この姿勢でゆっくり呼吸しながら1分間キープします。手首が痛くなる人は、手首の状態を気にしながら時間を調節してください。(ゆっくり呼吸×1回)
Pose 2
四つん這いから両わきを伸ばす「猫の伸びポーズ」
四つん這いの姿勢でスタート。そこからお尻をかかとに近づけるように動かしながら、背中と腰を反らすように伸ばします。こちらもゆっくり呼吸をしながら1分間キープします。ポーズ1と2を流れで行うと体の前後の筋肉が伸ばされ、バランスを整えるコンビネーション的なヨガになります。(ゆっくり呼吸×1回)
●どんな効果が?
体の前後の筋肉が交互に伸縮するのでケガの予防になります。お腹と腰だけでなく、前側は胸元から股関節の付け根まで、後ろ側は肩甲骨の下から腰の下まで伸びます
●スウィングのココが改善!
体の前後のバランスが整うので、アドレスの姿勢がよくなります。アドレスで作った前傾姿勢をインパクトまでキープできるようになり、スウィングの再現性向上や飛距離アップにもつながります
解説/斎藤大介
柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得。16年より米女子ツアー選手のトレーナーを務め、20年から22年まで渋野日向子の専属トレーナーとして活動。インスタ(golf_fit_japan)でも情報発信中
週刊ゴルフダイジェスト2024年10月8日号より