【読者記者】No.1879「左へのミスが多い。インサイドから入りすぎるクセを治すには?」
読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「インサイドから入りすぎるクセが直らない」というもの。果たして解決方法は?
PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/学芸大ゴルフスタジオ
読者記者No.1879 奈田健之介さん
●48歳 ●会社員 ●180cm・85kg ●ゴルフ歴/5年 ●ベストスコア/93 ●アベレージスコア/103 ●ドライバー飛距離/230ヤード
先生/西澤優子
大分県出身。森守洋プロが主宰する「森ゼミ」に入会し、インストラクターの道へ。東京・目黒区の「学芸大ゴルフスタジオ」コーチ。ゴルフを長く楽しむため、効率がよく、体の負担が少ないスウィングを指導する
奈田さんのお悩み
「イン-アウトに振るクセが直らない」
持ち球はドローですが、ちょっと気を抜くと左にミスが出てしまいます。軌道のミスだとわかっているのですが……
ダウンスウィングで右ひじを絞っていて、クラブをインから下ろそうという意図が見えるスウィング。ただし、左へのミスが頻発するなら、もう少しイン‐アウト度合いを抑えたほうがいい
奈田 基本、フック系の球が出ますが、ときどきそれが強くなりすぎるんです。
西澤 少し、というかかなりイン‐アウト軌道が強いですね。クラブが地面と平行になるくらいまで下りてきても、まだヘッドが背中側にあります。
奈田 イン‐アウトに振りすぎている自覚はあるんですが、それがなかなか直らなくて……。
西澤 イン‐アウトはプレーンが右を向いた状態ですから、ターゲットと平行なプレーンをイメージしてそれに沿ってクラブを下ろすといいです。クラブにフラフープがくっついているようなイメージを持つと、面(プレーン)の向きがわかりやすいかもしれません。それか、ヘッドの「入り口」を意識してみてください。ボールをゴムティーなどで四角く囲うと、ヘッドの入り口(通り道)がわかりやすいですよ。
<問題点>
目標に対してシャフトが斜め
ダウンスウィングの途中でまだヘッドが背中側で、ターゲットラインに対してクラブが斜めになる。これだとイン‐アウトが強すぎる
記者「左へのミスが頻繁に出ます」
コーチ「下ろすときのクラブの角度を気にしましょう」
クラブがプレーンの下を通らない
オンプレーンの目安は、後方から見てクラブが右前腕とほぼ重なること。これよりクラブが下だと、イン‐アウト軌道が強すぎるということ
Drill 1
ボールの手前に障害物を置いて打つ
ボール右手前にゴムティーなどを置く
ソフトボールやゴムティーをボールの手前に置いて、それに当たらないようにスウィング。屋外の練習場では飛んでいってしまわないように注意
Drill 2
ヘッドの通り道を可視化して振る
ボールを4つのゴムティーで囲うと(写真)、ヘッドの通り道がよくわかる。そこを通す素振りを繰り返すと振る方向がよくなる
Point 1
ヘッドの入り口から逆算して振る
Point 2
フォローを左サイドに振る
イン‐アウトが強すぎると、フォローでクラブがアウトサイドに抜ける。体の左に振るイメージを持つと、軌道を左向きに修正できる
<取材後記>
「通るといいな」くらいがいい
ヘッドの入り口を意識する練習はとてもためになりましたが、「通さなきゃ」と思うと力が入るので、「通ったらいいな」くらい、楽な気持ちで振るとうまくいくみたいです
月刊ゴルフダイジェスト2024年10月号より