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【企業ゴルフ選士】Vol.1 清水建設・清水勝一さん「仲間と同じ目標を目指すことが楽しい」

戦うだけのゴルファーではなく、会社に認められ、選ばれたゴルファーである“企業ゴルフ選士”をクローズアップ。今回の選士は清水建設の清水勝一さん。

ORGANIZER/Hironori Kogure PHOTO/Tsukasa Kobayashi


今週の選士

清水建設株式会社
広島支店 営業部長
清水 勝一さん


ゴルフ部出身の父を持ち、大学入学と同時に本格的にゴルフを始める。清水建設ゴルフ部の創設者の一人。得意クラブはパターとウェッジ。会社名“清水”と名字が同じなのは偶然の縁。

清水建設株式会社

1804年創業のスーパーゼネコンで、民間建築や都市土木や社寺仏閣などの修繕保存工事にも定評があり、広島原爆ドームの保存工事や沖縄首里城の再建工事を担った実績も。首都圏の大型再開発工事にも注力している

清水建設ゴルフ部の
名実ともに“顔役”

2016年の創設以来、清水建設ゴルフ部の“顔”として部を牽引する清水勝一さんは、立教大学体育会ゴルフ部出身の競技派。毎年のように参戦する「日経カップ企業対抗ゴルフ選手権」ではスコア面でもチームを引っ張り、個人でも所属クラブのクラブチャンピオンや、パブリック選手権の東日本ブロック決勝進出といった実績を持つ。

そんな清水さんが、ゴルフ部の顔役となったのには訳がある。もともと、個人の趣味として続けてきたゴルフだったが、転機が訪れたのは2015年の暮れ。会社幹部の会食で日経カップ企業対抗の話題が持ち上がり、ゴルフ好きとして名が通っていた清水さんへ「日経カップに出るつもりでちょっと考えてくれ」と声がかかった。「話が来たのが年末だったのですが、急いで大会のホームページなどでレギュレーションなどを調べ、弊社ゴルフ部を立ち上げたケースを想定した会則や社内選考のルール、運営するうえでの予算取りなどをまとめて、正月明けに提出したんです」

年末年始返上で作成した提案書が無事通り、その年の9月、初出場した予選ブロックでは、清水さん自身がチームのベストスコアの75で回って、チームは4位で無事予選を通過。大学ゴルフ部時代に好結果を残せなかった清水さんにとって、一生忘れられない思い出となった。

大学時代の悔しさを糧に

「立教大学時代は選手として活躍できなかったことと、僕らの代でBブロックからDブロックへ一気に落ちてしまったため、心の中に『このままでは終われない』という気持ちがありました。だから、選手として行けるところまで頑張りたいって。今の一番の目標は日経カップの本戦で上位へ入ることで、これが自分のモチベーションであり、もはや仕事とともに生活の一部になっています」

とはいえゴルフ部では“仕事がゴルフになってはいけない”“ゴルフ馬鹿にはなるな”が信条。

新卒で入社して、初任地は広島支店。作業所事務、岡山営業所を経て1998年に本社へ転勤。2000年に営業本部へ異動となり、営業マンとして大手不動産会社を20年担当した。

「ゴルフはお客さんとの交流を図る最高のツール」と言う清水さんは現在、古巣の広島支店で営業部長として部下の指導はゴルフでも手を抜かない。

「スコアよりもルールとマナーが大事」という考えは、営業マンの心得にも通じる。

個人戦にはないチーム戦の魅力

ゴルフは個人がメインの球技だが、あくまでも団体戦にこだわる。

「私がサラリーマンをしながらゴルフを続けていて感じるのは、ゴルフを通じて人の輪が広がっていく楽しみです。仲間(同僚)と同じ目標を目指すことが楽しいんですよね。とはいっても自分の技術も磨かなければチームの足を引っ張ることになる。毎日パターマットでショートパットとキャリー1ヤードのアプローチを続けているのは、それが理由なのかもしれません。個人戦の緊張感よりも、チームを背負う緊張感のほうがはるかに大きいし、手の痺れ方も違います。でも、そのぶん好結果を出せた時の達成感も大きいんです」

ゴルフ部キャプテンとして内外の調整を行う清水さんは現在、仕事のほうでも営業部長として多くのプロジェクトを指揮している。

「仕事もゴルフも同じで、良い準備をしていれば、おのずと結果はついて……こないこともありますね。どちらも、相手あっての話ですし、それは受け入れていくしかない。でも、チーム戦での1メートルのパーパット、どうしてあんなに痺れるのでしょうか(笑)」

清水勝一さんの14本セッティング

1Wは純正、3Wは重めのテンセイで、5Wは走り系。シャフトに一貫性がないように見えるが、実際に打ってみて計測データが適正なものを選んだと清水さん。アイアンは昨年カーボンに替えたが、ウェッジは学生時代からのDGを継続

週刊ゴルフダイジェスト2024年8月20・27日合併号より