【スコアメーク②】ゴルフIQが高い人ほど“パー5”のスコアがいい。女子プロは4つのパー5で流れを作る
渋野日向子プロ、河本結プロ、稲見萌寧プロ……若手女子プロはゴルフIQを活かしてパー5で「いい流れ」を引き寄せる。全英女子優勝の前、渋野プロが国内2勝目を挙げた「資生堂アネッサレディス」会場、戸塚CCのパー5攻略について語ってくれた。
女子プロに学ぶ「ゴルフIQ」①はこちら↓
「パー5」で確実にスコアを稼ぐ
渋野 私のスコアの基本はドライバー。だから、パー5は結構重要で、ここで少しでもアンダーにしておけば、パー4のティショットも思い切って打てるので、組み立てが楽になります。
渋野 とはいえ、パー3やパー4というのは、絶対に難しいホールがあるので、ガンガン攻めるだけじゃなく、無理できないホールは、花道とか、フェアウェイの広いところをしっかり狙って、不用意なダボは打たないように気をつけています。
プロ2勝目を挙げた「資生堂アネッサレディス」でバーディを獲った13番・パー5(戸塚CC西コース)。2打目を5Wで打ってグリーン左奥にこぼしたが、これは実は「狙い通り」だったという。寄せやすい場所を計算してのことだった。
── 大胆さと慎重さの絶妙な兼ね合いが好スコアにつながるのだ。
クロスに打たずに狙った場所に真っすぐ打つという渋野プロ
パー5で貯金を作り、難しいパー3やパー4に備えるというのが、プロの標準的思考。渋野プロは、4つのパー5で「2アンダー」を目標にしているという。優勝した全英女子オープンでは、ほぼ目標を達成していた。
通常、右にピンがあれば、ティの右側からフェアウェイ左側へ対角線に狙いがちだが、渋野プロは、「スタンスが斜めになるのを嫌い、ティの右に立って真っすぐ打つ」という。
若手女子プロたちのパー5攻略法
勝みなみ 「ティショットをフェアウェイに置く、それで8割方OK」
パーの数にかかわらず、ティショットがホール攻略のカギ。狙いめはゾーンで設定しておいて、実際に打つ時は、ピンポイントに狙って打つ。最悪でもゾーン内に残るイメージです。
河本結 「3オンか2オンかティショットでプランを決める」
「グリーン周りが難しいパー5は、狙いやすいところから3打目勝負というのを、ティショットの時点で決めています」と河本プロ。メモには、ティショットの狙い目と注意点が細かく書き込んである。
大里桃子 「自信のある100Yを残すように戦います」
パー5で2オンが無理なら、3打目に得意距離を残します。短くても苦手な距離より、好きな100㍎をきっちり打つのが、自分にとっての『攻め』です。
小祝さくら 「特にグリーン周りを気にする」
グリーン周りが難しい「守るホール」は、「NGゾーン」を詳細にメモし、ショットも事前により具体的に決めて打つ。
稲見萌寧 「練習ラウンドからパー5の安全な3打目地点を決めておく」
パー5では「安全な3打目地点」を決めておく。そうすることで、ティショットでミスしても、そこに狙うだけでいい。
女子プロに学ぶゴルフIQ「持ち球を武器にする」に続く
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