【練習場経営者のアプローチ練】#1 “最初の1球”狙ったところに打てますか?
練習場を経営しているプロやトップアマが、楽しみながら上達できるアプローチ練習の工夫を伝授。まずは愛知県で日進ゴルフエトワスを営む早川佳智プロに話を聞いた。
TEXT/Daise Sugawara PHOTO/Takanori Miki、Hiroaki Arihara THANKS/日進ゴルフエトワス、竜泉寺ゴルフ場、東野ジャンボゴルフレンジ
※アマチュアのみなさんにはボランティアとしてご協力いただきました
日進ゴルフエトワス(愛知)
早川佳智プロ
はやかわよしさと。スウィングとギア、両面に精通するプロ。多くのアマチュアを指導し、わかりやすい理論で効率よく上達へ導いてくれる
- 練習場の経営者は、常日頃から多くのゴルファーの練習を見ているが、みな口を揃えて「アプローチの練習が少ない」と言う。しかしアプローチの練習は単調でつまらなく感じてしまうもの。そこで今回は、練習場を経営する3人のプロ&トップアマに、アプローチを楽しみながら上達できる練習の工夫を教えてもらった。 TEXT/Daise Sugawara PHOTO/Takanori Miki、Hiroak……
- 練習場を経営しているプロやトップアマが、楽しみながら上達できるアプローチ練習の工夫を伝授。続いて話を聞いたのは、愛知県で竜泉寺ゴルフ場を営むトップアマの河北寿斗さん。 TEXT/Daise Sugawara PHOTO/Takanori Miki、Hiroaki Arihara THANKS/日進ゴルフエトワス、竜泉寺ゴルフ場、東野ジャンボゴルフレンジ※アマチュアのみなさんにはボランティア……
- 練習場を経営しているプロやトップアマが、楽しみながら上達できるアプローチ練習の工夫を伝授。最後に話を聞いたのは、茨城県で東野ジャンボゴルフレンジを営むトップアマの矢吹龍一さん。 TEXT/Daise Sugawara PHOTO/Takanori Miki、Hiroaki Arihara THANKS/日進ゴルフエトワス、竜泉寺ゴルフ場、東野ジャンボゴルフレンジ※アマチュアのみなさんにはボ……
練習場では
“最初の1球”にすべてを懸けよう!
愛知県で日進ゴルフエトワスを経営する早川佳智プロは「上級者はアプローチの大切さを身をもって感じているので、必然的に練習量も多くなります。ただ、アベレージゴルファーは……。動き自体はシンプルになっているので、誰でも上達のチャンスはある。あとは練習するかどうか。練習にひと工夫加えれば、楽しく上達できます」と話す。
アプローチは飽きてしまうし、何球か成功したら「あ、できてるかも!」と思ってやめがち。早川プロは「自分が“できていない”ことを認識すること」から始めるといいと言う。
「最初の1球、何ヤードでもいいので、短い距離(キャリー)を打ってみてください。ピッタリ打てたら合格。距離が合わなかったり、ミスをしたら、まだアプローチが下手ということです」
最初の1球が“コースでの1球”ということだ。
「スタンスもそのまま、グリップもほどかず何球も打っている人を見かけますが、これでは意味がない。最低でもマットから下りて、狙いを定める。意外と時間がかかるので、5球でもいいのでやってみてください」
最初の1球で失敗したら練習が必要
例えば、20ヤード(キャリー)と距離を決めて打つ。最初の1球でその距離が打てなかったらコースでも打てないということ。何球も打った後では慣れてくるため、打てて当たり前。「コースの1球」という意識でやってみよう
アドレスをほどかず打ったら意味なし!
ボールが次々と出てくる練習場でよく見る光景。これではただの“球打ち”で、練習になっていない。1球打ったらアドレスをほどくクセをつけよう
目安を置くことで意識が高まる
練習場には目安となるものが置いてあることが多い。いろんな目標を定めることで、単調な練習にならなくなる。目標物がなければ、自分でイメージを作って打ってみよう
Point 1
必ず方向と距離を決めて打つ
コースでは当たり前に行うことを練習場でも同じようにやる。必ずマットの外に出て狙いを定める。狙いを決めてそこに集中して打てば5球でもかなりの練習になる
Point 2
ボールを置いて振り幅チェック
自分のイメージする振り幅と実際の振り幅は一致していないことが多い。目安となる位置にボールを置き、思った通りの振り幅で振れているかチェックしよう
Point 3
体の動きを“ひとつだけ”意識
練習とはいえ、スウィングをあれこれ考えるのはあまりよくない。「体の軸とか、回転とか、意識するポイントはひとつにしましょう。少ないほうがより効率的な練習ができます」
月刊ゴルフダイジェスト2023年11月号より