「正常な判断ができなくなる」「コミュニケーションのツール」“お酒とゴルフ”に関するアンケート結果<前編>【ニッポンゴルフ実態調査】
日本のゴルファーの実態や実情をアンケート調査によって明らかにする「ニッポンゴルフ実態調査」。今回は、ゴルフ特有の文化ともいえる、ラウンド中の飲酒についての意見を聞いてみた。
ゴルフは他のスポーツと異なり、お昼の休憩中や、ラウンド中でも、お酒を楽しむ人が少なくない。本場スコットランドでは、「ウイスキーのボトルが空になるのがちょうど18ホールだったから」という理由でゴルフの1ラウンドは18ホールになったという俗説まであるほど、ゴルフとお酒は切っても切れない関係にある。
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もちろん、クルマでゴルフ場に行く場合は飲酒は厳禁だし、猛暑下でのラウンドでは脱水症状の危険もあるなど推奨はできないが、電車など公共交通機関を利用してのゴルフや、ラウンド後コースのロッジで宿泊するような場合、そして自動運転の乗用カートでプレーするような場合は、常識の範囲でお酒を嗜むのも一興。
一方で、普段はお酒を飲むが、ゴルフでは一切飲まないという人も少なからずいる。そこで今回は、ゴルフとお酒に関するアンケートを実施。ウェブサイト「Myゴルフダイジェスト」上にて調査を行い、1076件の回答を得た。
Q1. ゴルフにお酒は必要? 不要?
そもそもスポーツであるゴルフにお酒は必要か。ストレートな質問に対し、必要と答えた人は28.3%、不要と答えた人は33.6%と、「不要」派が若干上回った。それぞれの意見は下記の通り。
●「必要」派の意見
「同伴者との距離がぐっと縮まる気がします」
「コミュニケーションツールとして有効」
「緊張をほぐすことができ、ベストスコアも期待できる」
「競技ゴルフや、ゴルフの上達を追求してるならともかく、コミュニケーションや趣味としてのゴルフにはお酒はあって良いと思います。飲酒の量の限度はありますが」
「ハーフの気分転換」
●「不要」派の意見
「スポーツとして楽しんでいるので。食事も要らない派です」
「プレーが遅くなりマナーが悪くなる」
「飲まなくてもプレーはエンジョイできる」
「スコアが悪いとお酒のせいにする。周囲の真剣なプレーを揶揄し始める」
「運動しながらの飲酒は、体に負担かかる」
「飲酒運転が禁じられているのは正常な判断ができなくなるから。正常な判断ができないとゴルフだけでなく、周りにも迷惑をかけかねない。終わってから居酒屋でワイワイ飲めば熱中症も怖くないし周りにも迷惑がかからない」
「必要」と答えた人は、ゴルフをコミュニケーションの場ととらえ、スコアよりも楽しむことを重視している傾向が見て取れる。また緊張をほぐすためにお酒が効果的だと答える人も多かった。一方「不要」派は、あくまでゴルフをスポーツととらえ、ゴルフという競技そのものを真剣に楽しみたいと考える傾向が強いようだ。
一番の多数派は「どちらともいえない」で。飲む派にも飲まない派にも一定の理解を示し、「個人の自由」「一緒に回るメンバーに合わせる」「クルマの運転がなければ飲む」「エンジョイ派と競技派がいるから」といった意見が寄せられた。
Q2. ゴルフに行ったらお酒は飲む? 飲まない?
では実際にゴルフに行ってお酒を飲むか、飲まないか。「必ず飲む」「ほとんど飲む」「ときどき飲む」「ほとんど飲まない」「絶対飲まない」の5つから選択してもらったところ、下のグラフのような結果となった。
「必ず飲む」「ほとんど飲む」「ときどき飲む」を飲む派、「ほとんど飲まない」「絶対飲まない」を飲まない派と考えると、飲む派は50.9%、飲まない派は49.1%とほぼ半々。「絶対飲まない」と答えた人が31.6%と最も多かったのは意外に感じるかもしれないが、ゴルフ場へは自分で運転していく人が多いことを考えれば当然か。
後編では、「飲む」派と「飲まない」派、それぞれの理由や、「飲む」派がラウンド中にお酒を飲むタイミング、そしてゴルフ中のお酒にまつわる失敗談などを見ていくことにする。
後編はこちら
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