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「月に一度の楽しみだから…」“雨ゴルフ”に関するアンケート結果<前編>【ニッポンゴルフ実態調査】

日本のゴルファーの実態や実情をアンケート調査によって明らかにする「ニッポンゴルフ実態調査」。今回は、ゴルフの予定日が雨予報だった場合、キャンセルするか、それとも決行するか……その判断基準を調査した。

関東地方もいよいよ梅雨入りが発表されたが、ゴルファーの予定表には、6月もお構いなしにゴルフのスケジュールが刻まれているもの。

しかし今年は4月も5月も雨が多く、とりわけ週末と重なることが多かったため、“自称”晴れ男&晴れ女のみなさんも、今年ばかりは雨に降られたラウンドも1度や2度ではないはず。

もしかしたら、晴れ男&晴れ女を自称している人も、単に雨の可能性がある日は早々とキャンセルするために、あたかも毎回晴れのように錯覚しているだけかもしれない。

――という雨男によるひがみにも似た邪推はさておいて、ゴルファーはいったいどの程度の雨ならゴルフを決行するのか、それともちょっとでも雨の可能性があったら即キャンセルするものなのか。アンケート調査で確かめてみることに。

アンケートはウェブサイト「Myゴルフダイジェスト」上で実施し、有効回答数は1090。質問内容と回答結果は以下の通り。

Q1. 雨の日はゴルフをする? しない?

まずはどストレートな質問から。5つの選択肢から選んでもらった。結果は下のグラフのようになった。

最も多かったのは、「雨の日はできればゴルフはしたくない」で全体の44.4%を占めた。さらに、「ちょっとでも雨が降りそうならキャンセルする」と答えた人が9.7%。この2グループが雨ゴルフ後ろ向き派と言えるのに対し、「それほどひどい雨でなければゴルフをする」と答えた人が31.6%、「クローズにならない限りどんな雨でもゴルフをする」と答えた強者が11%いた。

「周りに合わせる」(=みんながやるといえばやる)という人はもっと多いと思ったが、意外にも少なく3.3%。ゴルファーは自分の意志を持っている人が多いということか。

いずれにせよ、普通の感覚で言えば、雨が降っているのにわざわざ屋根もない屋外でスポーツをするなんて……と思われるところを、実に4割以上が雨ゴルフに対して前向きな回答を示していることは、ゴルファーというものがいかに特異な人種かを物語っているといえよう。

ちなみにそれぞれのグループごとに聞いた、回答に対する理由は以下の通り。

●「クローズにならない限りどんな雨でもゴルフをする」と答えた理由
「月イチしかゴルフできないので、予約を取ったのにもったいないから」
「ゴルフ競技は雨でもやるから」
「ゴルフが楽しいから」
「雨の日のコースの変化を楽しみたいから」
「それがゴルフだから」

雨というシチュエーションも含め、ありのままの環境のなかで行うのがゴルフの本質。雨さえも楽しいと思えるなら、キャンセルするという選択肢は存在しない。また、ゴルフが大好きだけど、さまざまな事情で行ける日が限られているという人も、せっかくの楽しみな1日をキャンセルするなんてもったいない、と感じるのだろう。

●「それほどひどい雨でなければゴルフをする」と答えた理由
「スタート前は嫌な気分ですが、スタートと同時にゴルフが大好きですから雨は気にならなくなってしまいます」
「多少の雨ならそこまでプレーに影響ないので」
「雨のラウンドは空いているから」
「雷雨や台風クラスでない限り、キャンセルは自己都合であり、コースにも、プレーしたかったけど予約が取れなかった他のゴルファーにも大変失礼。ゴルフ場はどんどんキャンセル料を取るべき」
「雨でも基本的にはプレーするが、やりたくない人もいるので、小雨程度のみ決行する」
「コースが小降りの可能性もあるので」

雨の日はどうしてもキャンセルが出る関係で、コースが空いていて快適にプレーできることも多い。また、雨を覚悟してコースに行くと、意外と小雨だったり、降ったりやんだりで大したことがないケースも。土砂降りでなければ案外普段と変わらず楽しめるものだ。

●「雨の日はできればゴルフはしたくない」と答えた理由
「コンペや仕事で行くなら良いが、プライベートであれば、せっかくお金を払って行くんだから、晴れていたほうがいいです」
「せっかくの数少ない機会なので、良いコンディションでプレーしたい」
「手足やグリップのメンテナンスに加えて、メガネに水滴やくもりが出るのが嫌だ」
「スコアが悪くなるから」
「化粧が取れるから」
「球が飛ばないし、グリーンも転がらないし、楽しくないです。クラブやバッグも濡れた後は乾燥させる必要があるので、手間がかかります」

先ほどとは逆で、なかなか行けないからこそ晴れているときにプレーしたいという声も。また、ラウンド中にやることが増える、帰ってからのお手入れが大変、体調を崩したくない、といった声が多かった。メガネ派の人の悩みも多く聞かれた。

●「ちょっとでも雨が降りそうならキャンセルする」と答えた理由
「体調管理、風邪ひいたら仕事に支障あり。キャンセル料はリスク管理料と割り切る。ゴルフ場様ごめんなさい」
「雨のゴルフはやることも増えるし疲れるし帰ってからの道具の手入れも大変。その上しっとり濡れて自分もボロボロになってしまいます。そこまでしてゴルフをする理由が見当たらないから」
「若いころはかなりの雨でもプレイしたが、今は時間に余裕があるし雨の日はゴルフしない」

たしかに雨の中ゴルフをして風邪を引いてしまったら、仕事にも支障が出る。またリタイアして時間に余裕がある人は、わざわざ雨の日を選んでゴルフをすることもない、というのも一理ある。

●「周りに合わせる」と答えた理由
「その時のメンバーや目的による。年配の方など体調に心配のある方には無理をしてほしくないのでキャンセルする。競技やコンペは当然参加する」
「上司の意見に従う」
「雨が嫌いな人とゴルフをしても面白くない」

ゴルフは4人1組で5~6時間も一緒に過ごすスポーツ。そのなかの1人でも雨ゴルフが嫌いだという人がいたら、せっかくの1日が楽しくなくなってしまう。同じような嗜好の仲間と回るときは良いが、仕事や初めて回るメンバーの場合は、雨ゴルフに対するスタンスを事前にすり合わせておく必要があるだろう。

>>NEXT QUESTIONS
●予約をキャンセルする「降水確率」の目安は?
●予約をキャンセルする「雨量」の目安は?
●生まれ変わっても左打ちがいい?

後編へ続く

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