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キャンセルを決断する降水確率は? あると嬉しいサービスは? “雨ゴルフ”に関するアンケート結果<後編>【ニッポンゴルフ実態調査】

日本のゴルファーの実態や実情をアンケート調査によって明らかにする「ニッポンゴルフ実態調査」。前回は、雨ゴルフに対して前向きな人と、そうでない人の意見を紹介した。ここでは、具体的にどの程度の雨予報ならキャンセルするか、そして雨天時にあったらいいと思うサービスについて、アンケートの結果を公開する。

前編はこちら

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Q2. 予約をキャンセルする「降水確率」の目安は?

気象庁によれば、「降水確率」の定義は「一定の時間内に降水量1mm以上の雨や雪が降る確率」。午前中の降水確率が100%と聞くと、絶望的な雨のようにも思えるが、早朝にちょっと雨がパラついた程度でも、降ったことには変わりないので、予報は当たったことになる。

つまり降水確率は必ずしも雨の強さとは関係がないということだが、1週間後のゴルフの天候に関しては、週間天気予報の降水確率を見て判断するしかなく、決行するか、キャンセルするか、幹事は決断を迫られることになる。

上のグラフを見ると、降水確率70%以上なら予約をキャンセルするという人が最も多かった。続いて多かったのが降水確率50%以上。この結果から察するに、降水確率50%なら「もしかしたら降らないかも…」という淡い期待が生じ、もう少し様子を見ようとなるが、70%を超えると、仲間内でも諦めムードが漂い、延期にしようという流れになるケースが多いようだ。

また、選択肢の中に「降水確率にはこだわらず、雨量を見て決める」という項目を入れておいたところ、約3割がそれを選択した。雨が降るかどうかよりも、どのぐらい強く降るかを重視していることがうかがえる。

Q3. 予約をキャンセルする「雨量」の目安は?

では、雨量としては何mmぐらいが、予約をキャンセルする判断基準になるのか。

最も多かったのは、「3mm以上」で30.8%。次に多かったのは「5mm以上」で22.9%。

目安として、1時間に1mm程度の雨であれば、パラパラと降ってはいるが、よほど雨が嫌いな人でなければ苦にならないレベルといえる。しかし3mmになると、本降りとまではいかないまでも、レインウェアや傘は必須。すぐやめば問題ないが、ずーっと降り続いていると、つらいと感じる人が多くなるレベルの雨量だ。そして5mmを超えると、いよいよ本降り。プロの試合や競技であればグリーンに水が浮かない限り続行されるが、エンジョイゴルフでは心が折れるレベルの雨量。5mm以上の予報で決行する場合は、よほどの覚悟と万全の雨対策が不可欠だ。

Q4. 雨天時にあったらいいと思うサービスは?

自然相手のスポーツとはいえ、雨の日はできるだけ避けたいと思うのは致し方ないところ。とはいえゴルフ場側とすれば、直前にキャンセルされてしまってはたまったものではない。とくに梅雨時はゴルファーにとってもゴルフ場にとっても頭が痛い時季だが、双方にとってウィンウィンになるような取り組みは考えられないだろうか。最後に、「雨天時にあったらいいと思うサービス」について回答してもらった。

「アメリカなどでは雨が降ると次回割引でプレーできるチケットを配ってくれます。そんなのが日本にもあったらなと思います」
「先日カートに沢山の乾いたタオルを積んでくれたゴルフ場がありました。これは助かりました。カートのシートもふいたりできました」
「直前キャンセルを100%ではなく30%ぐらいにして、残り70%は返金ではなく変更予約に使えるとうれしい」
「雨保険。キャンセル料金を保険で支払い」
「最近1週間前からキャンセル料が発生すると書いてある申し込みサイトがあるが、1週間前だと判断ができないので困る。3日前ぐらいからのキャンセル料発生にしてもらいたい」
「雨天時2サム保証&割増なしサービス」
「セルフスタンドバッグ禁止のコースも雨の日だけは使用OKにしてほしいです」
「レインウェア無料貸し出し」
「昼休憩なしのスループレーへの変更対応サービス」
「カートの雨対策をしっかりしてほしい」
「プレーフィーを降水確率に応じて割引」
「ハーフ以下でやめたときのプレーフィー割引」

もちろん、雨でもコースのメンテナンスは必要だし、スタッフの負担はむしろ大きくなる。そのうえキャンセルされてしまっては、ゴルフ場としては泣きっ面に蜂。せめてキャンセル料ぐらいは負担してもらいたいというのが本音だろう。また一方で、雨天の割引など、悪天候時のサービスを実施しているゴルフ場も増えている。コースの事情、ゴルファーの事情、それぞれを尊重したうえで、ちょうどよい落としどころを探っていくほかないだろう。