【ゴルルとルール】救済エリアにディボット跡! ドロップする前に目土をしたら2罰打と指摘…
ルールはバッチリ覚えているつもりでも、いざコースへ出ると、「あれ? こんなときどうすればいいんだっけ……」という場面に遭遇することもしばしば。今回も、ゴルルと一緒に楽しくルールを学んでいこう!
監修/小山混
PHOTO/Hiroyuki Okazawa THANKS/武蔵野GC
ゴルル会員番号40
萩原菜乃花
ゴルル会員番号44
水谷花那子
萩原のティーショットは排水溝へ。
「救済しま~す」
救済エリアを設定し、ドロップしようとした萩原だが…
「ディボット跡が気になるわね」
「これでよし、と」(萩原)
ドロップする前にディボット跡に目土する萩原。すると……
「待って! それライの改善よ」(水谷)
「ええ? そんな…」(萩原)
「ボールを打つ前にライの改善をしたら2罰打。目土はいいことだけど、打ったあとでなければダメよ」と指摘する水谷に対し、萩原は「グリーン上のボールマークをいつでも直せるのと同じで、ディボット跡もいつでも直して問題ないのでは?」と主張。果たして正しいのは?
救済エリアに球をドロップする前に、救済エリア内のディボット跡を直した。どうなる?
A. 罰なし
B. 2罰打
正解は……
B「2罰打」
「コースはあるがままにプレー」の原則のもと、プレーヤーは「ストロークに影響を及ぼす状態」を受け入れなければならず、その球をプレーする前にその状態を改善してはならない。ストロークに影響を及ぼす状態には、止まっている球のライや、意図するスタンス区域、プレーの線のほか、プレーヤーが球をドロップまたはプレースすることになる救済エリアも含まれる(規則8.1)。今回のケースも、救済エリアのディボット跡に目土することは、規則8.1aで禁止されている「穴、窪み、起伏のある面を作ったり、なくす」に該当するため、ライの改善で2罰打を受ける。
週刊ゴルフダイジェスト2023年5月2日号より
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