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【ゴルフジム】「始めて半年。ドライバーのスライスがひどいんです」

読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは、「ドライバーのスライスが直らない」というもの。その解決法とは?

PHOTO/Norio Tsuburaoka TEXT/Daisei Sugawara THANKS/東宝調布スポーツパーク

教える人/濱田塁

はまだるい。68年生まれ、東京都出身。高校卒業後、渡米しゴルフ修業。ゴルフ理論や指導法なども学ぶ。複数のスクールのヘッドプロを歴任し、現在は「東宝調布スポーツパーク」でレッスンを行う

<今週のお悩み>
「ドライバーがかなり大きくスライスしてしまいます」

●寶達佑平さん(36歳/身長166cm/ゴルフ歴5か月/ベストスコア126)
ダウンスウィングでの肩の開きが大きく、軌道がアウト‐インになっているのがスライスの原因。また、インパクトゾーンで手元が体から離れていってしまう(目標方向に動きすぎてしまう)ので、ヘッドが振り遅れてフェースが開いている(3~4コマ目)

寶達 ドライバーのスライスがとくにひどいです。

濱田 まだ始めて半年弱という割にはクラブが振れていていいんですが、少し肩の開きが大きいのと、ハンドファーストが強すぎるところは、直さないといけません。といってもよくわからないと思いますので、まずは両足をぴったり閉じて、軽くボールを打ってみてください。

寶達 左右の足をくっつけて立つってことですよね……うわ、打ったあとにバランスが崩れちゃいます。

濱田 手元を目標方向に出すとバランスが崩れますから、クラブの先端を丸く振る感じでボールを弾いてみましょう。

寶達 あ、だんだん、振り方がわかってきた気がします。

濱田 インパクトのときに、ヘッドだけじゃなくて、手元もアドレスの位置に戻すんだということを、頭に入れておいてください。たとえば、釘を打つときには、手元を止めて(スナップを使って)、金づちの頭を釘にぶつけますよね? ゴルフのスウィングも原理はこれと同じで、手元を前に出し続けてしまうと、力が入りづらいですし、肩もフェースも開いてしまうんです。

寶達 なるほど。

ヘッドじゃなくて手元を振りすぎています

ハンドファーストに当てすぎている
インパクトバッグを叩く場合、手元を前に出す(目標方向にずらす)と、フェースが開いてバッグにうまく力を伝えられないのがわかる。また、手元が体から離れることで、肩が開き、左わきも空いてしまう

濱田 インパクトしたらすぐヘッドを止める、「パンチショット」の練習をすると、手元を止めて先端を速く振る感覚がわかります。

寶達 インパクトで止めるには、右足の前あたりでもう手元を止めないと間に合わない。先端を振るってこういうことなんですね。

これで解決!
「手元の振りすぎを抑えて
 ヘッド主体を意識しよう」

手元を止めるとヘッドが走る

打ってすぐヘッドを「止める」つもりで打つと、勝手に手元が体の正面で止まる。手元が止まると、その反動で先端(ヘッド)が素早く振り出され、このとき自動的にフェースも返る(スクエアになる)

Drill 1
両足を閉じてボールを打つ

スタンスを極端に狭くして打つ場合、軸を中心にヘッドを円運動させないとバランスを崩してしまう。ハンドファーストにしすぎないインパクトの感覚がつかめる

Drill 2
アドレスの形でバッグを叩く

ハーフスウィングでインパクトバッグを叩く(写真)。その際、左腕からクラブまでが一直線になり、手元がほぼアドレスの位置に戻ることを意識すると、正しいインパクトの形になる

週刊ゴルフダイジェスト2023年5月2日号より