【小祝さくらの“ライン出し”】#3 ボールが右に出る?「それ、手元が浮いているからですよ」
小祝さくらのライン出しショットの極意を学ぶ本特集。フェースの開閉を抑えることと同時に、小祝が重視しているのがインパクト時の手元の位置。詳しく教えてもらおう。
PHOTO/Hiroaki Arihara THANKS/フェニックスゴルフアカデミー
解説/小祝さくら
1998年生まれ。北海道出身。吉田直樹コーチのもとスウィングに磨きをかけ、昨シーズン2勝をマークした女子ツアー屈指のショットメーカー。ニトリ所属
●CONTENTS●
1. ラインが出るアイアン「4つのポイント」
2. フェースは返さない「体の回転で返るだけ」
3. 球が右に出るのは「手元が浮いている」から
GD ライン出しで方向性を上げるには、フェースの開閉を抑えて、インパクトゾーンを真っすぐ! ということでしたが、ほかに気をつけるポイントは?
小祝 インパクトで手元を浮かせないことですね。
GD 手元が浮く?
小祝 そうです。インパクトで体が伸び上がったり、手首のコックがほどけて腕とクラブが一直線になってしまうと、ヘッドのヒール側が浮きますよね。
GD そうなるでしょうね。小祝 ゴルフクラブって、ヒールが浮くとフェースが右を向くんですよ。つまり、たとえスクエアに打てても、手元が浮くだけでボールは右に飛ぶんです。だから、私も手元を浮かせない練習をいつもやっています。
Point
インパクトで手元を浮かせない
「ライン出しの方向性を上げるなら、インパクトで手元が浮かないようにすることです。目標は、アドレスと同じ位置に手元を戻すこと。手元が浮くと、フェースが右を向いてしまうので、真っすぐ打ち出せなくなってしまいます」(小祝)
手元が浮くとフェースが右を向いてしまう
Drill
障害物をセットしてボールを打つ
「手元が浮かないように、障害物をグリップの少し先にセットしてボールを打ちます。これで、アドレスの位置に手元を戻す感覚を養います」
ライン出しショット連続写真(後方)
週刊ゴルフダイジェスト2023年3月28日号より