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【江連忠のPROJECT E】Vol.232 ゲーリー・プレーヤー「極限までムダをそぎ落としたシンプルスウィング」

片山晋呉や上田桃子など、数多くのトッププロを世に送り出してきた江連忠が、自身の経験をもとに、レジェンドのスウィングに宿った“本質”を語る!

TEXT/Yumiko Shigetomi PHOTO/Hiroyuki Okazawa、本誌写真部 THANKS/オーシャンリンクス宮古島

前回のお話はこちら


●今月のレジェンド●

ゲーリー・プレーヤー

1935年南アフリカ生まれ。PGA24勝、うちメジャー9勝。世界中を転戦しその勝利数は160を超える。「南アの黒豹」と呼ばれていた名手。168センチ・68キロ


いくら打っても疲れないスウィング

プレーヤーはニクラス、パーマーとともに“ビッグ3”と称されゴルフ界を沸かせていましたが、他の2人よりも身長が10センチ低く、そのハンディを補うために相当ハードなトレーニングを積んで体を鍛え上げていました。当時はまだゴルファーにハードトレーニングは必要ないと考えられていたのに、彼は移動中の飛行機の中でも寸暇を惜しんで腕立て伏せを300回していたといいます。


トレーニングに限らず練習量も人一倍多く、その結果このシンプルなスウィングができあがりました。独特で個性的なスウィングでは球数を多く打つと疲れたり怪我に繋がったりしますが、クセのないスウィングならいくら打っても疲れないからです。それに当時の重たいクラブでは、速く振れば振るほど動きはシンプルになるという側面もありました。鍛えた体で速く振ることと練習量の多さ、両方の要素によって生まれた合理的なスウィングなのです。

とくに注目してほしい点は、小柄だからこそ余すことなく全身を使い切っているところ。体を1つ目のクラブとして使っているようなものです。上体の力が勝ってしまうアマチュアには下半身の躍動感や上下のバランスなど見習うべきポイントだらけですが、唯一インパクトの首の傾きだけは怪我に繋がりやすいので真似しないほうが賢明です。

プレーヤー’s Swing
下半身リードで脚を積極的に使っていこう

プレーヤーはあくまで下半身リードだが、上半身も強く使って均衡が取れている。アマチュアは下半身が使えていない場合が多く、上半身が下半身に勝ってしまう

プレーヤーの系譜を継ぐのはこの選手

比嘉 一貴

小柄で強くてシンプルなスウィングで持ち球はドローという共通点がある。158センチとプレーヤーより10センチ低いがその体での最大飛距離を実現している

江連忠

1968年生まれ。東京都出身。高校を卒業して渡米し、ミニツアーを転戦しながらジム・マクリーンに師事したのち帰国。日本のプロコーチ第一人者となり、片山晋呉や上田桃子を賞金王に育て上げた

月刊ゴルフダイジェスト2023年2月号より