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PGAツアー、67億円かけて5300坪のオフィス新設も……リモートワークで閑散

PGAツアーの新本部ビルが完成し、2月17日から新本部への引っ越しが始まる。大引っ越しだ。

というのも、PGAツアーがPGAオブアメリカから独立し、1976年にフロリダのポンテベドラビーチに本部を構えた際には、わずか12人のスタッフだったという。それが80年には100人弱のスタッフを抱える組織に。そして、現在は750人。「過去40年のツアーの成長を考えると驚くばかりだ。これからの40年がどうなるか楽しみ」と語るのは、PGAツアーのカーステン・サビア広報副部長だ。

これまで本部の近くに9のサテライトオフィスがあったが、さすがに効率が悪いと、約67億円をかけて「グローバルホーム」と名付けられた新本部ビルが作られた。グローバルホームは2階建てで約5300坪。95のミーティングルームに、ゴルフシミュレーターからヨガスタジオまで揃ったフィットネスセンター、ダイニングエリア、カフェエリア、コンピュータルームなどを完備。さらに、まだ300人のスタッフの収容能力があるという。

PGAツアーはトーナメント運営だけでなく、TPCのコース経営、PGAスーパーストアのショップ経営、ツアーライブのネットビジネス、Eスポーツ、ギャンブル……と、これからもさまざまな分野に進出して成長を続ける計画のようだ。

というと活気に満ちた新本部ビルが想像されるが、コロナの影響で、実際に新本部ビルに2月に引っ越しをするのはスタッフの25%程度というからちょっとばかり誤算? 残りのスタッフはリモートワークだそうで、ずいぶんと閑散、いや“密”が避けられる職場になりそうだ。

ツアーの運営だけでなく、「TPCソーグラス」や「TPCスコッツデール」を始めとしたTPC(トーナメント・プレーヤーズ・クラブ)の経営など多岐にわたる(PHOTO/Takanori Miki)

週刊ゴルフダイジェスト2021年2月23日号より