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返礼品が”その場で”手に入る。能登CCに設置されたふるさと納税の新端末とは?

全国各地のゴルフ場でふるさと納税利用者が増えているが、石川県で初のふるさと納税現地決済型端末を設置したコースがある。

能登CC(27ホール・パー108)は12月初旬、フロントに2台のタブレット端末を設置し、サービスを開始した。寄付は1万円単位で、1万円につき3割にあたる、3000円のプレー代や売店での買い物ができる商品券などが返礼品となっている。

同端末を開発したのは石川県珠洲市に本社を置くアステナミネルヴァ(株)で、「ふるさとNow」というシステム。

同システムは導入する自治体や施設の初期費用や運用コストが低く、決済アプリがインストールされた端末も貸与する仕組み。返礼品をその場で納税者に手渡すことで梱包・発送経費が発生せず、その場で寄付ができ”勝負が早い”と、好評という。

同CCでも設置してから短期間だが、多くの寄付者がいたというのだ。

この経緯を同CCの支配人、米井一夫氏は、「町の行政から勧められて導入しましたが、初日から反応がありました。今、こちらは雪でクローズしたりしてお客さまは少ないのですが、春先になってお客さまが増えたときが楽しみですね。設置するスペースもあまり必要ないし、人手もかかりませんからね」。

同CCは1968年開場。ゴルフ黎明期に活躍したプロ、安田幸吉の設計・監修。高低差が少なく黒松でセパレートされた石川県屈指の名門コース。

これまでダンロップトーナメントや三菱ギャラントーナメントを開催。23年9月には北陸初の「第33回日本シニアオープン選手権」開催も決定していて、3年前からコース改修に入り、工事はこのほど完了。
クラブハウスはすでにリニューアルオープンしている。

新年早々から、同選手権のチケットも返礼品に加えるというから、現地ゴルファーならずとも楽しみなことではあろう。

コース改造前の2015年の取材時に撮影(PHOTO/Takanori Miki)

週刊ゴルフダイジェスト2023年1月10・17日合併号より