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「最高の誕生日プレゼント!」米の12歳が全米ジュニアの最年少出場記録を更新

12歳のピアソン・ヒュイック君が全米ジュニア最年少出場記録を塗り替えた。

ヒュイック家に朗報が届けられたのは、ピアソン君が12歳を迎える誕生日の前日7月7日のこと。ハワイで行われた地区予選で補欠だった彼が繰り上がりで本戦出場の切符を得たという連絡が、USGAから父・グレッグさんの元に届いたのだ。

それを知ったピアソン君は、「人生で最高の誕生日プレゼントだ」と小躍り。74年の歴史を持つ全米ジュニアの最年少出場記録は、01年のマシュー・ピアスJrの12歳2カ月15日だったが、大会初日のピアソン君は12歳と17日。およそ2カ月記録を更新した彼は、「最年少だなんてカッコいい。興奮しています」と声を弾ませた。

今年の舞台はオレゴン州のバンドンデューン。「風が強くて難しいとみんなが言うので、風の中でどんなショットを打てばいいか練習します」と準備に余念がなかった。

現在はアリゾナ在住だが、一家はハワイ島のコナに20年近く前から別荘を所有。ピアソン君と姉は毎年夏の間2、3カ月をハワイで過ごし、6月18日に米シニアツアーの舞台にもなっているフアラライGCで行われた地区予選に出場。25人中1人しか本戦に進めない狭き門を突破した。

その試合で最高のアシストをしたのが10歳の親友ブレーク・ナカガワ君(日系)。ピアソン君のキャディをナカガワ君が務め、「2人のコンビネーションは抜群だった」と父グレッグさんが言うように、二人三脚で2アンダー「70」をマーク。プレーオフでは敗れたものの、補欠の1番手となり、繰り上がりで本戦出場が実現した。

当然対戦相手は全員年上。なかにはアリゾナ州立大学2年の期待の星ホセ・バレスター(18歳)といった強敵も。

残念ながら目標としていた予選突破はならなかったが、ピアソン君のゴルフ人生はまだ始まったばかりだ。

週刊ゴルフダイジェスト2022年8月16日号より