ゴルフの底辺拡大へ。柏市の練習場にスナッグゴルフ支援の自販機が登場
ゴルフの間口を幼児・小学生低学年まで広げるスナッグゴルフ。その普及を促す試みが千葉県柏市で積極的に行われている。
千葉県にある練習場、美里ゴルフセンターに「スナッグゴルフ支援」と記された飲料の自販機が8台置かれ、このほど除幕式が行われた。
スナッグゴルフは米国の元ツアープロによって考案され、ゴルフ入門用の“遊び”として世界に普及している。今回導入された8台の自販機の売り上げの一部が、柏ゴルフフェスタ実行委員会に入金され、市内のスナッグゴルフ活動費になるというものだ。
同委員会は、これまで市内の小学校43校中、13校にスナッグゴルフセットを寄贈。2016年から8月に藤ヶ谷CCで「柏ジュニアスナッグゴルフ選手権」を開催し、「柏チームスクランブル選手権」「柏オープンゴルフ選手権」なども新設。それらのエントリーフィーをスナッグゴルフセット購入資金に充てるなど、地域ゴルフの活性化に取り組んでいる。
また自販機が置かれた美里ゴルフセンターは練習場の規模も関東随一。トーナメントプロだった伊能一郎氏が経営し、自身が年齢的に遅くゴルフを始めた経験から、これまでにも多くの若者を支援したことでも知られる。そのなかには丸山茂樹、川岸良兼らがいた。
「スナッグゴルフ教室も月・火曜日に15年間続いています。現在は幼稚園児、小学校低学年児童が20人ほど通っています。スナッグ用具だけでなく、インストラクターも小学校6校に派遣して普及に役立てればと」(美里ゴルフセンター支配人・金田二郎氏)
除幕式に出席した倉本昌弘PGA会長は、「広島県でスナッグゴルフの普及に携わってきました。柏でも普及の輪が広がれば嬉しい。こういった活動からゴルフに興味を持った子どもたちをわれわれPGA会員がサポートし、ゴルフへと導ければいいですね」
小さな一歩かもしれないが、未来のゴルフ人口増加へつながる道でもあるようだ。
週刊ゴルフダイジェスト2022年2月8日号より