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2年ぶり開催の日本ジュニア。高校男子は1年生の大嶋港が逃げ切りV

PHOTO/Hiroaki Arihara(男子)、Hiroshi Yatabe(女子)

2年ぶりの開催となった日本ジュニア。例年、霞ヶ関カンツリー倶楽部で開かれてきたが、今年はオリンピック·ゴルフ競技の影響で、男子は日高カントリークラブ、女子は東京ゴルフ倶楽部で開催され、将来のゴルフ界を背負って立つ4人の新たなチャンピオンが誕生した。

男子15歳~17歳の部 優勝

大嶋 港(16)

関西高等学校1年

中国地方では有名な岡山の「大嶋4兄弟」の末っ子、港くん。今年5月のミズノオープンでプロデビューを果たした長男・炎をはじめ、命(次男)、宝(三男)ら兄たちの影響で「気づいたら自分もクラブを握っていた」という。2018年の日本アマ(悪天候で競技不成立)には中1で最年少出場を果たしている。

今大会は2日目に「66」のベストスコアをマークしてトップに立つと、「あとは優勝を目指して頑張ります」と最終日に挑み、今年3月の全国高等学校ゴルフ選手権春季大会を制している小林大河くん(西武台千葉高3年)を1打差で振り切り、3人の兄たちも手が届かなかったトロフィーを見事手中にした。「自慢できます」と胸を張った大嶋くんは、「松山英樹選手のように世界で活躍できるようになりたい」とさらなる飛躍を誓った。

157㎝の大嶋港くんは、184㎝の小林大河くん(写真左)と身長差は27㎝もあるが、ふたりとも280ヤード飛ばすという

男子12歳~14歳の部 優勝

丸尾怜央(14)

宮崎市立赤江中学校3年

今年7月の九州ジュニアで2位に4打差をつけ、ただひとりアンダーパーで優勝した丸尾怜央くん(宮崎市立赤江中3年)。最終日は首位と6打差の3位からスタートすると、「プレーオフはいやだったので、決めようと思っていた」と18番でのバーディを含む、5バーディ、ノーボギーで、この日のベストスコアとなる「67」で回り逆転。初の日本タイトルを手にし「ほっとした」と胸をなで下ろした。

女子15歳~17歳の部 優勝

越田泰羽(17)

湘南学院高等学校3年

2日目、首位と2打差の2位タイでスタートした越田泰羽さん(湘南学院高3年)が5バーディ、2ボギーの「69」で回り、通算6アンダーで単独トップに立ち最終日を迎える。しかしプレッシャーからか3バーディ2ボギーとスコアを伸ばせず、上久保実咲さん(奈良育英高1年)に追い付かれ、「12~14歳の部」に続きプレーオフに。プレーオフ1ホール目は両者ボギーとし、2ホール目で越田さんが2メートルのバーディパットを沈めて初優勝。越田さんは7歳でゴルフを始め、わずか6年で2016年全国中学校ゴルフ選手権6位タイの成績を収めた強者。横浜市立岡津中学校では華道部に所属していた。

プレーオフで敗れ惜しくも2位の上久保実咲さん(奈良育英高1年・左写真左)と、今大会ベストスコアタイの「67」をマークし3位入賞の上田澪空さん(共立女子二高1年・左写真右)

女子12歳~14歳の部 優勝

萩生田みらん(15)

川崎市立柿生中学校3年

最終日を終えて鳥居さくらさん(神戸義務教育港島学園中3年)、萩生田みらんさん(川崎市立柿生中3年)、宮城柚さん(沖縄カトリック中2年)が2オーバーで首位に並び、3人のプレーオフに。1ホール目で宮城さんがボギーを叩き脱落。2ホール目で萩生田さんが10メートルのバーディパットを沈め、鳥居さんを振り切り優勝。萩生田さんは2018年の全国小学生ゴルフでは2位タイと早くも大器の片鱗を見せつけ、今年6月の神奈川県アマでは並み居る大学生、高校生を抑え初日首位発進。今大会は得意のパターが思い通りにいかなかったが、うれしい勝利となった

プレーオフを争った3人。2位の鳥居さくらさん(神戸義務教育港島学園中3年・左写真左)、3位の宮城柚さん(沖縄カトリック中2年・左写真右)

週刊ゴルフダイジェスト2021年9月7日号より