戦うだけのゴルファーではなく、会社に認められ、選ばれたゴルファーである“企業ゴルフ選士”をクローズアップ。今回の選士はミキハウス・清水勝貴さん。

ORGANIZER／Hironori Kogure　PHOTO／Hiroaki Arihara　THANKS／富士ゴルフセンター

今週の選士

ミキハウス
企画本部
商品企画部 部長
清水勝貴さん

大学まで体育会野球部に所属。ゴルフは商品企画部に移ってからで、今年で6年目。ベストスコアは76。現在、多くの子供服を企画デザインするなか、親子ペアでデイリー使いできるおしゃれなゴルフウェアの拡充を目指している

ミキハウス

創業以来、ベビー・子供服アパレルの分野で、子どものことを第一に考えたものづくりに取り組む。「子どもと家族の毎日が笑顔でいっぱいになるように」というビジョンのもと、世界中に「子供服ブランド」という概念を覆す分野へと活動の領域を広げる

“代打”で参加したコンペで
ゴルフ熱に火が付いた

ベビー・子供服ブランドの「ミキハウス」の商品企画部に所属する清水勝貴さんは、以前登場した前田将吾さんのゴルフの弟子。ゴルフ歴はまだ5年ながら、ベストスコアは76、ドライバーの飛距離は300ヤード超えを誇る、師匠にとっても“危険な弟子”である。

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  【企業ゴルフ選士】Vol.20　ミキハウス・前田将吾さん「会社を背負って仕事もゴルフも全力投球です」

  戦うだけのゴルファーではなく、会社に認められ、選ばれたゴルファーである“企業ゴルフ選士”をクローズアップ。今回の選士はミキハウスの前田将吾さん。 ORGANIZER／Hironori Kogure　PHOTO／Tsukasa Kobayashi　THANKS／富士ゴルフセンター 今週の選士 第2営業本部専門店営業部シニアマネージャー前田 将吾さん……

清水さんは小学校3年から14年間野球一筋。高校と大学では体育会の野球部に所属し、立命館宇治高校では甲子園まであと一歩というところまで行った。現在も同社の軟式野球部にも所属しており、チームの中心選手として活躍。そんな“生涯野球少年”の人生に最近割って入ったのがゴルフというわけだ。

「以前から父に誘われ、『野球のスウィングを磨く一環になるかな』と練習へたまに行っていました。そんな話を普段からしていたからか、あるとき上長のピンチヒッターという形で社内コンペに参加することになったんです。ラウンド経験はなかったのでルールやマナーを直前に教えてもらい、関空クラシックGCでの初ラウンドは133でした」

加速度的な成長の
理由は野球……?

ろくな準備もせず臨んだ人生初ラウンドとなったが、ここは“超”がつくほどの負けず嫌い。「できないことだらけでしたが、伸びしろだらけの現状が楽しくなった」と、一気にゴルフ熱が沸騰することに。折しもコロナ禍で3密を避けられるスポーツとしてゴルフが注目されていた時期だったことも背中を押し、頻繁にゴルフ場へと足が向くようになった。

「両親どちらもゴルフ好きだったため、親子3人でよく回りました。当初は年間40ラウンドくらいしていました」

そこから清水さんの成長は急加速し、なんと9ラウンド目で100切り達成。翌年には90を切り、さらにゴルフを始めて2年目で70台という、とんでもないスピードで上達してきた。周囲から「スウィング軸がしっかりしていると褒められることが多い」と言うが、話を聞くにバッティングフォーム作りの一環でゴルフクラブを振っていたのが上達の原動力となっているように感じる。実際、清水さんはどちらかといえばショットメーカーだ。

まずは会社イチの
ゴルファーを目指す

「アプローチとパットは経験なので、積み重ねるしかありません。最近は振り回すだけのゴルフからも脱却しました」

もはやどちらのスポーツが“本業”かわからないが、このところ事情が変わってきた。

「息子が生まれてから、さすがに土曜日は野球の試合、日曜日はラウンドと言っていられなくなりました。本当はどこかの会員権を買って月例競技に出てみたいし、公式戦で自分の力を試したい。でも子どもの成長を見られるのはうれしいですし、家族の時間も大事にしたいので仕方ありません。コースに出る回数が減ったぶん、1回のラウンドを大切にするようになり、素振りを毎日やるようになりました」

以前ほどゴルフに時間とお金をかける余裕はなくなったが、上達を止める気は全くない。

「スコアを気にして小さくまとまりたくはないですが、パープレーで回れるくらいになりたいですし、ホールインワンも体験してみたいです。ゆくゆくは会社イチのゴルファーになりたいという夢もあります」

会社イチになるためには、師匠を倒さないといけないが……?

「超負けず嫌いですから（笑）。それともう一つ、23年から弊社はゴルフウェアを製造しており、私が企画デザインしているのですが、将来は自分が手掛けたゴルフウェアを妻や息子と一緒に着てラウンドしたいです」

夢は一つ一つかなうはず。師匠の歯ぎしりを聞く日は来るか!?

清水勝貴さんの14本セッティング

週刊ゴルフダイジェスト2025年2月4日号より