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【キミこそ王子だ】Vol.309 見ていて気持ちいいほどのダイナミックスウィンガー!

雑巾王子こと武市悦宏プロが、全国の有望なジュニアゴルファーのもとを訪れ、大人ゴルファーにも役に立つゴルフのヒントを探る当連載。今回の王女候補は埼玉県出身、さいたま市立東浦和中学校3年の清水心結さんだ。得意のドライバーを生かし、今年「関東ジュニア」を制した逸材。その躍動感のあるスウィングに武市もホレボレ!

今回の王女候補

清水 心結さん

しみず・みゆ ●主な戦歴/2023全国中学校ゴルフ選手権2位タイ ●ベストスコア 65(取手国際GC) ●トレーニング/毎日ランニング30分 ●練習/平日2時間200球、土日ハーフラウンド


先にゴルフを始めていた兄の影響を受け、2歳でクラブを握った清水心結さん。最初は純粋に球を打つのが楽しかったが、父親の指導が厳しく途中でくじけそうになったときもあったそうだ。しかし、小1のときに試合で優勝した感動が心結さんの気持ちをつなぎ留めた。

「あのうれしさをもう一度、味わいたいと思ったので、気持ちを新たにがんばりました」

という心結さんは、今年「関東ジュニアゴルフ選手権」で優勝する選手に成長した。

持ち味はドライバーショット。彼女は練習でも試合でも、とにかく“マン振り”だ。それが「見ていて気持ちいい」と武市。


「まず、バックスウィングのリズムとテンポが速くていい! バックスウィングなのに一般的な女性のヘッドスピードぐらいありそう(笑)。普通、これだけ速く上げたら、オーバースウィングになりそうなんだけど、そうじゃない。ちゃんとクラブコントロールできているのがスゴイ! でも、おそらくトップの位置とか切り返しのタイミングとか、そういうの意識していないでしょ?」

「はい。振り切ること、フェースの真ん中に当てること。私が意識しているのはこの2つだけです」

彼女が放つのは、高弾道のドロー。飛距離も中学生ではトップクラスだ。

「球筋や飛距離を見ても、手先のスウィングではないことがわかるよね。心結さんは、バックスウィングで少し沈みながら、右の股関節に体重を乗せ、ダウンスウィングで地面を踏み込み、左へ体重移動をする。いわゆる地面反力を上手く利用したスウィングで、そのときの脚の使い方が非常に上手だと思う。それから、注目はキレキレのフィニッシュ。とにかく振り切るから、誰もが思い描くフィニッシュらしいフィニッシュじゃないのが特徴。小手先を使って型にはめたスウィングでは、絶対にそうはならない。脚のほかにも、腹筋、背筋など全身の筋肉をフル活用したスウィングの証しだよね。唯一、手を使っているのは、インパクトからフォロースルーにかけて。左親指でクラブを立てながら振ることで、球をつかまえていることぐらいかな~。あとは、とにかくダイナミック!!」

これだけ振りちぎると、故障が心配だが「まったく痛いところはありません」と、にこやかな表情の心結さん。

「体の使い方がいいんだね。トレーニングもしている?」

「毎朝、父ちゃん、お兄ちゃん、私の3人で30分走っています」

「ランニングは最強のトレーニングだね。父ちゃんも、一緒に動いてくれるなんてすごいね」

「私、走るのも速いんですよ~」

将来の目標は「女子ゴルフといえば清水心結と言ってもらえるようなプロ」とのこと。

「米国の飛距離女王レキシー・トンプソンを彷彿とさせるスウィングは、とにかく見ていて気持ちがいいし、ワクワクする。心結ちゃんの目標は、きっと叶うはず」とエールを送る武市であった。

週刊ゴルフダイジェスト2023年9月19日号より