【待ってろ、ウエハラ! シーズン3】Vol.8 球界の頭脳に翻弄され珍プレーが続出!?
上原浩治との前哨戦が谷繁元信戦とは、贅沢すぎるこのコーナー。超一流キャッチャー脳との対戦で超一流ピッチャー脳攻略の糸口を……などというスタッフの甘い思惑のなか、期待の斜め上を行く、大畑の“飛び”が一同の度肝を抜く。
ILLUST/Koki Hashimoto TEXT/SHOTANOW PHOTO/ARAKISHIN THANKS/六甲国際GC
上原浩治との対決本番を前に谷繁元信と5ホールのマッチプレーを敢行。1番を終えイーブンと奮闘する大畑。迎えるは得意のパー5。
青木 ここドラコンホールみたいです。勝ったら神戸牛の賞品が!
大畑 いただきだな。このホールを取れば、オレがリードする展開になる。
谷繁 300ヤードが出るかなぁ。力んじゃダメよ……。
――谷繁のつぶやきが逆にプレッシャーになったのか、大畑のティーショットは珍しく“ド”が付くほどのトップで、ティーイングエリアすぐ先のクリークに勢いよくジャボン。
大畑 今日一番の見せ場で痛恨のミス。谷繁さんの一言で力んでしまった。
谷繁 またまた。お肉は僕がもらいますけど、次打で挽回してくださいよ。
青木 フォローする一言も絶妙にプレッシャーになってる。これがささやき戦術なのか……。
谷繁のプレッシャーが大畑をジワリと追い込む
――4打目となる大畑のショットはフェアウェイ真ん中から。グリーンを狙える距離ではなく、レイアップを選択する。
大畑 堅実に刻んで望みをつなぐ。
青木 ミスの後、カーッとならずに冷静に判断できててナイスです!
大畑 強敵に食らいつくには最後まで諦めないことやね。
谷繁 でも、刻むのも結構難しそうなアングルだね。
――谷繁の分析が“フラグ”になってしまったか、レイアップを選択した大畑のショットはクラブがすっぽ抜けるという大珍プレーに!
大畑 あぁ、オレのクラブが! 雨でぬれて飛んでってしまった。
青木 クラブ、70ヤードは飛んでますよ。たまにすっぽ抜けは見ますけど、こんなに飛ばした人は初めてかも。
谷繁 持ってるねぇ!
大畑 谷繁さんのプレッシャーに敏感に反応してしまってる自分がいます。
谷繁 気にしすぎでしょ。ささやき的なの上原にもやってみたら?
大畑 あいつはアカンです。人の話を聞かないから。
青木 上原さんとラウンドしてても、相手のペースにのまれがちですよね?
大畑 気づいたら調子崩されてんねん。
青木 アドレスに入ったら邪念を取り払って!
谷繁 大畑さんもアスリートだから、自分の決めたプレーに集中する方法なんてわかってるはずなのに。
大畑 ゴルフになるとできないんです。
谷繁 青木コーチの言うように、アドレスに入ったらショットに集中するだけです。
――金言を残して谷繁が放った2打目は220ヤード先のピンめがけて飛んでいき、おそらく本コーナー史上最高のショットに。頭もショットもキレキレの谷繁を前に万事休すかと思われたが、次回大畑が不死鳥のごとき巻き返しを見せる!
1H PAR4 | 2H PAR3 | 3H PAR5 | 4h | 5H | |
---|---|---|---|---|---|
大畑 | 6 | 3 | 8 | ― | ― |
谷繁 | 4 | 4 | 4 | ― | ― |
令和の武蔵になる
オオハタダイスケ
大畑大介。1975年11月11日生まれ。ラグビー元日本代表、伝説のウイング。大阪の東海大仰星高で上原浩治と同クラス。ベストスコア82。「本気を出せば上原に勝てる」と豪語する強メンタル&フィジカル
迎え撃つは
ウエハラコウジ
上原浩治。1975年4月3日生まれ。読売巨人軍の元エースで、メジャーリーグでも活躍したレジェンド。マウンド上の緊張感を今はコースで味わうのが楽しいという根っからのアスリート気質を持つエンジョイかつ本気ゴルファー。大畑の挑戦に2度とも“勝利”したが……
週刊ゴルフダイジェスト2023年7月11日号より
CS放送のGAORAでは「大畑大介×青木翔 レッツトライゴルフ! ~待ってろウエハラ~」がオンエア中