コロナ禍で増殖中の“教え魔”をやんわり撃退! ゴルフ練習場のポスターが話題
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お願いしてもいないのに見知らぬ人から突然のスウィングレッスン。教えている本人は親切心のつもりでも、教わる側からするとありがた迷惑なケースも……。
ゴルフでは以前から存在する“教え魔”だが、最近はトラブルにまで発展するケースも少なくないという。これを受け、静岡県のゴルフ練習場協会がポスターを作って注意喚起に乗り出したというわけだ。
一体どんな背景があるのだろう。同協会の千代和年会長に聞いた。
「コロナ禍で”密”を避けて楽しめるゴルフに注目が集まり、1人で練習場へ足を運ぶ初心者が増えたなかで、特に女性客ばかりに声をかける方がいるという苦情がたびたびあったんです。確かに密を避け、1人で楽しもうと来ているのに、『いいところを見せたい』と古株の方が声をかけるケースが見られました」
そこで協会が考えたのが、かつて同様の問題が頻発したボウリング協会が行った周知法にならい、ポスターで注意喚起を行うことだった。
「とはいえ、さほど気にしていない練習場もあるので、オーナーが自分で選んで掲示できるように、イラスト入りでやんわり注意するものから、きつく警告するものまで12種類のポスターを作りました」
これらは協会が作成したデータを各練習場に配布し、それをプリントアウトして掲示する方法を取ったため、経費はさほどかからなかったが、効果はテキメンだったそう。
「ポスターに『初めての人はフロントにご相談ください』というフレーズも入れたので、お客様からのクレームが減っただけでなく、練習場側と初心者とのコミュニケーションが増えました」(同会長)
もちろんマナーや安全面でベテランから学ぶことは多い。ただ、コロナ禍で右肩上がりに転じつつあるゴルフ界の活況に水を差すことのないよう……。
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週刊ゴルフダイジェスト2023年2月7日号より