【人気連載アーカイブ】らくトレVol.41 クロコダイル&バレエポーズで股関節の柔軟性を高める【動画あり】
渋野日向子の専属トレーナー・斎藤大介氏がゴルファーにおすすめのトレーニング&ストレッチメニューを紹介する「らくトレ・ゆるスト」。今回は、股関節の柔軟性を高める2つのストレッチを教えてもらった。
TEXT/Tomohide Yasui PHOTO/Atsushi Tomura MODEL/Kanako Mizutani(GOLULU)
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クロコダイル&バレエポーズで
股関節の柔軟性アップ
アドレス時に適切な前傾姿勢が作れず、背中が丸くなる人は股関節が硬く、しっかり曲げることができないのが原因です。股関節は年齢とともに硬くなります。そこで今回は股関節の柔軟性を高めるストレッチを2種類紹介します。
「クロコダイル」は脚を前後に開脚することで股関節を伸ばすポーズですが、その姿勢に股割りの要素を加え、さらにストレッチ性を高めます。左右交互に5秒ずつキープできると効果的です。「バレエ」ポーズは脚を前後にクロスし、つま先をそれぞれ逆方向に向けることで股関節に刺激が与えられます。脚の前後を入れ替えると刺激の入り方も変わります。
股関節の柔軟性が高まるとアドレスの姿勢がよくなり、上半身と下半身の捻転差が大きくなるので、スウィングの回転力も再現性も格段にアップします。ぜひ試してみてください。
Exercise 1
「クロコダイル」ポーズで股関節ストレッチ
【STEP1】
四つ這いから前後に開脚しバレエ姿勢のままひざを曲げクロコダイルポーズ
四つ這いの姿勢から脚を前後に開脚し「クロコダイル」のポーズを作ります。前足は手の真横に踏み出し、後ろ足はできるだけ後方に伸ばします。左ひざは床についた状態でもOKです
【STEP2】
右手を右ひざに当てストレッチの準備
右手を右ひざに当て、ストレッチの準備をします。上体は左サイドに流れて構いませんが、バランスが崩れないように右足、左ひざ、左手の3点で体をしっかり支えます
【STEP3】
右ひざを下へ押し込むように股関節を広げる
右ひじを伸ばして右ひざを外側に押し込みます。右の足裏がめくれ上がった状態になるまで押し込んでOKです。右腕をつっかえ棒のようにすれば、腕の力をそれほど使わなくても押し込むことができます。その姿勢で5秒間キープします
Exercise 2
「バレエ」ポーズで股関節ストレッチ
バレエ姿勢はつま先の角度を浅くすると簡単
前足の外側と後ろ足の内側をくっつけるのが難しく感じる人は、前足のかかとだけを後ろ足にくっつけて、つま先の角度を浅くすれば股関節への負荷が弱まり、簡単に行えるようになります
●ここに効く!
「クロコダイル」ポーズは前足の股関節が外側に開き、もも裏からお尻が伸びます。後ろ足は股関節のつけ根の前側が伸びます。「バレエ」ポーズは股関節の開閉で前面に刺激が入ります
●どのくらいやるの?
「クロコダイル」ポーズも「バレエ」ポーズも左右5回ずつ、合計10回を1日1セットでOK。余裕があれば朝晩1セットずつ合計2セット行ってください
●こんな人に!
股関節の硬さは普段の姿勢やスウィングの回転力にも大きく影響します。股関節の柔軟性が高まることで、日常生活にもゴルフにも好影響が見込めます
●どんな効果が?
股関節の柔軟性が高まることでアドレス時のスウィング軸が安定し回転力アップ、また再現性もアップします
正しい動きを動画でチェック!
解説/斎藤大介
柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得。16年より米女子ツアー選手のトレーナーを務め、20年から渋野日向子の専属トレーナーとして活動中。インスタ(golf_fit_japan)でも情報発信中
週刊ゴルフダイジェスト2020年12月15日号より