ゴルフに必要な動きを効率よく鍛えられる! 渋野のトレーナー直伝“らくらく”ファンクショナルトレーニング9選
渋野日向子が取り入れて飛距離アップに成功したという「ファンクショナルトレーニング」。クラブ1本で家でも簡単に実践でき、かつ効果的な9つのメニューを斎藤大介トレーナーが教えてくれた。
TEXT/Tomohide Yasui PHOTO/Osamu Hoshikawa、Hiroyuki Okazawa MODEL/Yukino Itakura(GOLULU)
解説/斎藤大介
柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得。16年より米女子ツアー選手のトレーナーを務め、20年から渋野日向子の専属トレーナーとして活動。小誌で「らくトレゆるスト」を連載中
>>「ファンクショナルトレーニング」はなぜ重要?
- 米ツアーでさっそく結果を出している渋野日向子。その活躍の原動力が2020年から取り組んできた「ファンクショナルトレーニング」だ。いったいどんなトレーニングなのか、我々アマチュアにも取り入れることができるのか。渋野の専属トレーナー・斎藤大介氏が教えてくれた。 TEXT/Tomohide Yasui PHOTO/Osamu Hoshikawa、Blue Sky Photos MODEL/Rin……
クラブ1本でゴルフに必要な動きが
すべてマスターできる
アマチュアのスウィングの課題について、斎藤氏はこう分析する。
「下半身を使う感覚がないアマチュアが多いです。ほとんどの方が上半身を使い過ぎです。ファンクショナルトレーニングで下から上への動きを身につけると、スウィングは大幅によくなると思います。メニュー1のサイドベンドにおいても『足→骨盤→体幹』という流れで運動連鎖が行われますから」
斎藤氏はドライバー1本で誰もが気軽に取り組めるファンクショナルトレーニングを教えてくれた。
「たとえばスウィング動画を見たとき、自分のイメージと実際の動きにギャップがある方は思い通りに体を動かせていません。そんな人こそ、ファンクショナルトレーニングがおすすめです。動きの連動性を高めるのが目的ですから、それほどハードでもありません。とくに男性はゴルフに必要な筋力を十分に持っていますから、その力を使いこなすことでスウィング技術の向上につながるはずです」
練習しても上達しない、筋トレやストレッチでも飛距離が伸びないと悩むゴルファーにはファンクショナルトレーニングが最適だ。
斎藤トレーナーおすすめ
ゴルフに効くファンクショナルトレーニング9選
Menu 1
骨盤スライドでサイドベンド
5回×2セット
ドライバーを持って上半身を真横に倒します(側屈)。上半身だけを動かそうとしても上手くできません。足から動かす意識で倒す方向と逆方向に骨盤をスライドさせるのがコツ。左右で行う。
Menu 2
前傾姿勢でツイストアップ
5回×2セット
ドライバーを持って前傾姿勢を作り、そこから左腕が12時、右腕が3時になるように上半身をツイスト。クラブを上げる方向に骨盤をスライドさせ、上半身を連動させます。左右で行う。
Menu 3
片足T字バランス
5回×2セット
ドライバーのヘッドを床につけ、グリップエンドを手のひらに当て片足立ちします。伸ばした腕と上げた足が一直線になるT字のポーズでバランスを取り、3秒間キープ。右手と左手で行う。
Menu 4
サイドステップ&片手アップ(順手)
5回×2セット
ドライバーヘッドを床につけ、直立姿勢からサイドステップと同時に両手を左右に広げます。グリップエンドの手のひらは下向き、逆の手のひらは上向きにします。左右で行う。
Menu 5
サイドステップ&片手アップ(逆手)
5回×2セット
こちらはサイドステップすると同時に上半身をツイストさせるメニュー。右にステップしたときは左手(逆手)でグリップエンドを下向きに支え、右手を上向きにして斜め上に伸ばします。左右で行う。
Menu 6
フロントステップ&上半身ツイスト
5回×2セット
ドライバーを持って片足を前に踏み出すと同時に上半身をツイストさせます。右足を踏み出したときは左手が前、右手が後ろになります。左右両方ともバランスよく行います。
Menu 7
サイドステップ&上半身ツイスト
5回×2セット
胸の前で腕をクロスさせ、ドライバーを肩のラインに当てます。そしてサイドステップと同時に上半身をツイスト。両足のラインに対して肩のラインを90度回転させます。左右で行う。
Menu 8
クロスステップ&上半身ツイスト
5回×2セット
ドライバーを胸の前に持ち、右足と左足をクロスさせながら左腕が12時、右腕が3時の向きになるように上半身をツイスト。スピードスケートのようなフォームになります。左右で行う。
Menu 9
前後足入れ替えでハンズアップ&ダウン
5回×2セット
ドライバーを胸の前に持った姿勢からスタート。右足を前に踏み出すと同時にドライバーを右上に振り上げ、左足を前に踏み出すと同時にドライバーを左下に振り下ろします。
週刊ゴルフダイジェスト2022年5月10・17日合併号より