【らくトレ】Vol.108 体の側面を柔らかくするストレッチで“前傾が崩れない”スウィングに
渋野日向子の専属トレーナー・斎藤大介氏がゴルファーにおすすめのトレーニング&ストレッチメニューを紹介する「らくトレ・ゆるスト」。今回は、体側の柔軟性を高めてスウィングの再現性をアップするメニューを教えてもらった。
TEXT/Tomohide Yasui PHOTO/Tadashi Anezaki MODEL/Rinako Kurokawa(GOLULU)
メニューNo.108
「閉脚サイドベンド」で伸び上がり解消
ゴルフスウィングはわき腹の筋肉を伸縮させることが大事です。アドレス時に作った前傾姿勢をインパクトまでキープし、ボールに強い力を伝えるために必要だからです。ですが、わき腹の筋肉が硬くなっているためインパクトで伸び上がるような動きになってしまい、ボールに力を伝えきれない人が多く見受けられます。そんな症状を解消するエクササイズを紹介します。
エクササイズ1は両腕を真上に伸ばしてから上体を真横に倒すことでわき腹に刺激を与えます。体が前方や後方に傾くと体側が伸びませんから、体を倒す角度よりも向きを重視しましょう。骨盤を逆方向にスライドさせるように動かすと上手く伸ばせます。
エクササイズ2は1の動きから発展させたバランス系メニューです。両方とも5秒ずつ、合計10秒を左右交互に3~5回行います。このメニューは左右差が出やすいですから、体が硬いほうを重点的に行うとバランスが整います。
Exercise 1
両足を閉じ、両手を真上に挙げてサイドベンド
Exercise 2
サイドベンドからの片足バランス
●ここに効く!
エクササイズ1はわき腹の筋肉に刺激を与えるストレッチです。エクササイズ2はバランス感覚を磨くトレーニングになります。両方行うのがベストですが、片足立ちがキツければサイドベンドだけでもOKです
●どんな効果が?
わき腹が伸びて柔軟性が高まると、アドレスで作った前傾姿勢をインパクトまでしっかりキープできるようになります。インパクトの再現性が高まりますから、ショットの飛距離も方向性も格段に安定します
解説/斎藤大介
柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得。16年より米女子ツアー選手のトレーナーを務め、20年から渋野日向子の専属トレーナーとして活動中。インスタ(golf_fit_japan)でも情報発信中
週刊ゴルフダイジェスト2022年4月26日号より