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【らくトレ】Vol.72 スウィング軸がビシッと決まる! 片手&片足の2点支持でバランス力アップ

TEXT/Tomohide Yasui PHOTO/Atsushi Tomura
MODEL/Sayaka Nakazato(GOLULU)

渋野日向子の専属トレーナー・斎藤大介氏がゴルファーにおすすめのトレーニング&ストレッチメニューを紹介する「らくトレゆるスト」。今回は、体幹を鍛え体のバランス力を強化するメニューを教えてもらった。


メニューNo726

片手&片足の2点支持でバランス力アップ


体のバランス力を強化するには、不安定な姿勢でバランスを取るエクササイズが効果的です。今回は片手&片足の2点支持でバランス能力を高める、2種類のエクササイズを紹介します。

エクササイズ1は、四つ這いの姿勢から両ひざを持ち上げた4点支持でスタート。そこから左手と右足を浮かせ、右手と左足の2点支持で2~3秒キープします。それが終わったら、今度は左右を入れ替えて2~3秒キープ。これを交互に10回ずつ行います。


エクササイズ2は、お腹を上に向けた立てひざ座りの姿勢からスタート。同じく2点支持で左右交互にバランスを取ります。エクササイズ1はお腹側に刺激が与えられ、エクササイズ2は背中側に刺激が与えられます。上下左右から体幹に負荷がかかりますから、必然的に体の軸を意識することになり、バランス感覚が格段にアップします。

Exercise 1
四つ這いから4点→2点支持

STEP 1四つ這い姿勢から両ひざを浮かせる

まず四つ這いの姿勢になります。スタート時点は両手、両足、両ひざを床についた6点支持です。そこから両ひざを浮かせて4点支持になります。両手両足を肩幅に開き、つま先でバランスを取ります。真っすぐである必要はないので安定する姿勢を見つけてください

【STEP 2】片手&片足の2点支持でバランス保持

4点支持の姿勢でバランスが取れたら、今度は2点支持に移行します。対角線上でバランスを取るのが基本です。つまり左手と右足を浮かせたら、右手と左足の2点で体を支えます。その姿勢を2~3秒キープしたら、いったん4点支持に戻り、左右を入れ替えます

Exercise 2
立てひざ座りから4点→2点支持

四つ這いの姿勢だけでなく、立てひざ座りの姿勢でも同様のエクササイズができます。お尻を軽く持ち上げて4点支持の状態を作ったら、手足を左右交互に浮かせてバランスを取ります。四つ這いのときはお腹側に刺激が与えられ、仰向けのときは背中側に刺激が与えられます

【上級者向き】
片手と片足を伸ばす2点支持プランク

四つ這いからの2点支持バランスに慣れてきたら、片手と片足を伸ばす2点支持プランクで負荷を強めることができます。こちらは腕立て伏せの姿勢からスタートし、手足をゆっくり伸ばしていきます。体がねじれないように体幹を意識しながら軸を保つのがポイントです

ここに効く!
背中を上に向けた姿勢とお腹を上に向けた姿勢で対角線を意識しながら左右交互にバランスを取りますので、あらゆる方向から体幹に刺激が与えられ、上下左右のバランスが整います

どのくらいやるの?
エクササイズ1も2も2点支持の状態を作ったら2~3秒キープします。これを左右交互に10回ずつ行います。各メニューを1日1セットできれば理想的です

こんな人に!
アドレスの姿勢が悪い人やスウィング軸が崩れやすい人は、体のバランスが整っていないケースが多いのでバランス力を強化することで改善が見込めます

どんな効果が?
体のバランスが整うとスウィングのバランスも格段にアップし、安定したインパクトを迎えることができます

解説/斎藤大介

柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得。16年より米女子ツアー選手のトレーナーを務め、20年から渋野日向子の専属トレーナーとして活動中。インスタ(golf_fit_japan)でも情報発信中

週刊ゴルフダイジェスト2021年8月3日号より