【ゴルヨガ】Vol.9 体幹を強化する「シットアップ」でスウィング姿勢を安定
トレーナーの斎藤大介氏がゴルフの上達に役立つヨガのポーズを紹介する「ゴルヨガ」。今回は、腹筋を刺激して、スウィング時の姿勢の安定に効果のあるポーズを教えてもらった。
TEXT/Tomohide Yasui PHOTO/Tsukasa Kobayashi MODEL/Kanako Mizutani(ゴルル)
メニューNo.9
「シットアップ」で腹筋を刺激
仰向けの姿勢から上体を起こす「シットアップ」は、腹筋に刺激を入れる最適なポーズです。今回はひざを伸ばすバージョンとひざを曲げるバージョンの2種類を紹介します。
ポーズ1は股関節の付け根にも刺激が入るので、アドレスの正しい姿勢を身につけることができます。ポーズ2は体幹により強い刺激が入るため、スウィング時の上半身の安定感が高まります。両方行うことでアドレス改善とスウィング改善が同時にできます。
Pose 1
ひざを伸ばしたままシットアップ
仰向けの姿勢でスタート。股関節から曲げる動きを意識しながらお腹に力を入れて上体を起こします。起き上がる際、かかとが浮き上がる人は両足の上にモノを置いて固定してもOKです。息を吐きながら上体を起こし、吸いながらスタートの姿勢に戻します。まさに“腹筋”です。上下10回ずつ繰り返します。(1呼吸×10回)
Pose 2
ひざを曲げたままシットアップ
仰向けに寝てひざを軽く曲げた姿勢でスタート。お腹に力を入れて上体を起こします。ポーズ1よりも背中が少し丸くなるので、みぞおちとへその間が締まるイメージになります。より腹筋を刺激したいのであれば、こちらのポーズが最適でしょう。上下10回ずつ繰り返します。(1呼吸×10回)
●どんな効果が?
ポーズ1も2も腹筋に力を入れて上体を起こしますから体幹に集中的な刺激が入ります。ポーズ1は背筋を伸ばして行うと腹筋に加えて股関節の付け根に効く割合が高まります
●スウィングのココが改善!
アドレスで股関節の付け根から折り曲げる前傾姿勢の基本的な動きを身につけることができます。また、腹筋に力を入れることで体幹が強くなり、捻転差の拡大による飛距離アップも見込めます
解説/斎藤大介
柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得。16年より米女子ツアー選手のトレーナーを務め、20年から22年まで渋野日向子の専属トレーナーとして活動。インスタ(golf_fit_japan)でも情報発信中
週刊ゴルフダイジェスト2024年7月2日号より