【らくトレ】Vol.196 ゴルフで大切なバランス感覚を磨く「目を閉じて片脚立ち」
トレーナーの斎藤大介氏がゴルファーにおすすめのトレーニング&ストレッチメニューを紹介する「らくトレ・ゆるスト」。今回は、視覚に頼らず体本来のバランス感覚に磨きをかけるためのエクササイズを教えてもらった。
TEXT/Tomohide Yasui PHOTO/Akira Kato MODEL/Mai Inaji(ゴルル)
メニューNo.196
目を閉じて片脚で立つ
日常的に行っているトレーニングでも、目を閉じることで姿勢や動きにより集中できることがあります。人間の感覚は8割が視覚に頼っていますが、視覚によって補正されている部分もかなりあるのです。そのことに気付くと体のバランス感覚にさらに磨きをかけることができます。
今回はシンプルな片脚立ちです。エクササイズ1は左脚1本、2は右脚1本で立ち、バランスを整えて両目を閉じます。そうすると目を開けていたときのバランス感覚を大きく失う人もいます。これは普段のバランス感覚が視覚に頼りすぎている証拠です。
最初は姿勢を5~10秒維持できるように頑張り、慣れてきたら20~30秒キープできるようにチャレンジしてください。グリーンの傾斜の読みなどは、視覚よりも足裏から感じ取る情報のほうが正確だったりします。そのバランス感覚を磨くことで視覚に惑わされず、的確なプレーを選択できるようになります。
Exercise 1
目をつぶって左脚1本立ち
左脚1本で立ち、両手を軽く広げた姿勢でスタート。その姿勢で両目を閉じます。何の苦労もなく姿勢を維持できる人もいれば、目を閉じた瞬間にグラグラする人もいます。グラグラする人は、まず5~10秒バランスをキープできるようにチャレンジしてみましょう(30秒×1セット)
Exercise 2
目をつぶって右脚1本立ち
右脚1本で立ち、両手を軽く広げた姿勢でスタート。その姿勢で両目を閉じます。左右どちらも姿勢を維持できる人もいれば、どちらかの脚だけ姿勢が維持できない人もいるはずです。左右均等に姿勢が保てるようになると体のバランス感覚がバッチリ整います(30秒×1セット)
●ここに効く!
体のバランス感覚を養うエクササイズになります。人間の感覚のうち8割が視覚に頼っていますが、視覚を遮断すると聴覚やや嗅覚が研ぎ澄まされ、体が持つ本来のバランス感覚が磨かれます
●どんな効果が?
目を閉じると普段のバランス感覚が視力によって補正されていることが実感できます。姿勢を維持することで感覚のズレが整い、スウィング中のバランス力もアップします
解説/斎藤大介
柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得。16年より米女子ツアー選手のトレーナーを務め、20年から22年まで渋野日向子の専属トレーナーとして活動。インスタ(golf_fit_japan)でも情報発信中
週刊ゴルフダイジェスト2024年2月13日号より